アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
月200件を売りにするIBJ加盟店なんて、自信がない証拠!
月30件の相談所では、お見合いなかなか組めないよ?
結婚相談所のブログやYouTube等で、この議論を見かけたことのある人も少なくないのではないでしょうか?
「一体どっちが正しいの?」と戸惑う人もいるかもしれませんが、月30件の相談所も月200件の相談所も、どちらにもポリシーはあって、正解・不正解は決められません。
強いていうなら、正しいかどうかは会員さん次第。
相談所のポリシーを理解し、納得して選ぶのであれば、月何件の相談所であろうと問題ないと思います。
今回は、30件vs200件論争について、それぞれの相談所のスタンスの違いや向き不向きを解説してみます。
婚活者の皆さんには、相談所の是非というより、「自分はどちらに所属すべきか」で判断して頂きたいと思います。
なお、当社は申し込み上限が月200件のIBJ加盟店です。その理由もお伝えします
※今回のテーマは人口の多い主要都市での婚活が前提です。人口の少ない地方婚活はこの限りではありません。
IBJのお見合い申し込み数「200件」の意味
IBJのシステムの仕様上、月に申し込める人数の最大値(上限)が200件。
つまり、IBJの結婚相談所では、200件以内であれば、コース毎や人毎に、自由に任意の数字を(1刻みで)設定でき、
- 最大値(200件)でいくか
- 任意の数字(200件未満)でいくか
という風に相談所の方針も分かれます。
任意の数字の場合、月30・50・80・100・150件といった切りのよい数字が選ばれやすいですが、特に「月30件」と設定する相談所が多いように思います。
したがって、【30件 vs 200件】という論争が起こるのですが、話の本質は数字そのものにはなく、申し込み数を【制限する vs 制限しない】という、相談所の方針めぐる議論といった方が正しいかもしれません。
ですので、月30件は、月20件や月40件など数を制限している相談所にも置き換えられます。
当社がお見合い申し込み枠「月200件」にする4つの理由
当社は、申し込み数を最大値(=月200件)を設定しているIBJ加盟店です。
200件にこだわっているというより、数を制限しない方針というだけですが、その理由は4つ。
- お見合いの成立率はとても低い
- アラフォー女性がメイン(スピード命)
- 婚活市場価値が低い人には、数も必要
- 納得感のある婚活にしてほしい
IBJの統計データによれば、お見合い申し込みの成立率はたったの6%台(2021年6.3%・2020年6.4%)です。
100人に申し込んで、やっと6-7人とお見合いができるレベル。
一人にお見合いを受けてもらうために必要な申し込み数は15-16人で、仮に月30件の相談所だと、1ヶ月にお見合い2名組めるかどうかという計算になります。
仮交際に進める率が35%(3人に1人)であることを考えると、このペースでは、仮交際を1名確保するのに2ヶ月ほどかかってしまうかもしれません。
もちろん、実際に活動を始めてみたら、もっと高い数字を叩き出せる人もいますし、申し受け(相手からの申し込み)の中に会いたいと思える人がいるかもしれませんが…
それでもやはり、この客観的な数字を前にして、月20件や30件にするのは不安が大きいと考えました。
実際、39歳でIBJで婚活していた私のお見合い成立率も6%程度でした。写真も文章もしっかり仕上げても、この結果…
当社は、仲人の私自身が40歳でIBJを成婚退会した経験を持つこともあり、アラフォー女性から相談を頂くことが多いです。
私も、当時の自分のようなアラフォー女性の助けになればと、開業した経緯があります。
ご存じの通り、アラフォー女性の婚活市場での価値は想像以上に低い。
申し受けにはあまり期待できないし、自分からお見合いを申し込んでも嫌というほど断られるのがデフォルトで、歳を一歳重ねるごとに、男性からの需要は急降下していきます。
つまり、アラフォー女性の婚活では、スピードが命。そして、そのスピードを上げるには数が必要です。
月20件や30件という申し込み数に制約のある相談所だと、お見合いできない月があってもおかしくありません。
もし子どもを望むのであれば、こんなスローペースな婚活はまさに「命取り」。
アラフォー女性に頼って頂く相談所である以上は、申し込み数を月20件や30件にするのは、矛盾があると考えました。
私は、40歳になる前、一度に約50人に申し込みをし、OKをくれた3人のうちの一人である夫と成婚しました。夫は、私が40-50番目にボタンを押した相手なので、もし月30件の相談所であれば…夫と出会えていなかったかもしれません。
アラフォー女性に限らず、婚活市場において価値が相対的に低い人は色々います。
- 30代>40代
- 年収600万円超の男性>年収400万円台の男性
- 身長175cmの男性>身長162cmの男性
- 禿げていない男性>禿げている男性
- 高学歴な男性>低学歴な男性
- 容姿に恵まれた女性>そうでない女性
- 身長160cm未満の女性>身長170cm超えの女性
- 痩せている女性>太っている女性
- 独り暮らし>実家暮らし
これは一例ですが、前者より後者の方が婚活市場価値は低く、後者がいくつかの組み合わさると、一気にお見合いは成立しづらくなる。
例えば、男性で、160cm/高卒/年収300万円/非イケメンであれば、婚活の苦戦度はアラフォー女性の比ではないでしょう。
スペックがかなり不利な場合、成婚までに月100件・200件を要したという他社の実例も報告されています
当社は、ご本人がまじめに結婚を望んでいる限りは、どんな人でも受け入れカバーできる体制を作りたいと考えています。
そのために、申し込み数を制限せず、最大値の200件を採用しています。
「お見合いが成立しづらいのは、本人の高望みのせい」「釣り合いの取れた相手に申し込めば、十分な数のお見合いができるはず」という意見もあります。
確かにそれも一理あります。
そもそも、月30件で全滅するようなら、申し込みする層を変えるべきということでしょう。
ただ、婚活において、本人の納得感はとても大事だと思うのです。
- 自分はイケメンではなくても、女性の容姿にはこだわる男性
- 自分が高齢なのは承知で、子どもが欲しくて一回り以上年下の女性を希望する男性
- 堂々というのは憚られるが、男性には自分と同等以上の学歴を求めたい高学歴女性
婚活男女の望みは色々あり、どうにかなりそうなものから、難しそうなものまで難易度もバラバラ。
全てが叶うかは私にも分かりません。
しかし、せっかく婚活に身を投じるなら、バットは最大限振って欲しい。
その結果、希望が叶えばラッキーですし、希望が叶わないことが分かれば、本人もその先が決めやすくなる。
「やらぬ後悔より、やる後悔」が当社のモットーです
この考えも、月の申し込み数を制限せず、最大200件にしている理由です。
お見合い申し込み数「月200件」のIBJ結婚相談所への誤解
・月200件を売りにするなんて!
・200件申し込んだら、お見合い組めすぎて非現実的!
・会員のペース配分、考えてる?
・単なる怠慢では?
月30件の相談所が、月200件の相談所を批判的に思うとすれば、だいたいこのような内容に集約されるのではないでしょうか。
しかし、そもそも月200件の相談所で、「200件申し込もうね!」と勧めている仲人さんを見たことはありません。
月200件の相談所とは、単に申し込み数に制限かけないというスタンスなだけであって、200件という数字を売りにしているわけではないと思うのです。
例えば、当社では、成婚目標から逆算して、その月にお見合いする人数を決めます。
そのお見合い人数に対して、20件で済む人は20件、50件必要な人は50件申し込んだらいいし、80件申し込まないと達成できない人は80件申し込みましょうというスタンス。
このように、200件の枠をどう消化するかは会員さん一人ひとりに委ねていて、皆さん、仮交際相手が2-3人できれば、お見合い申し込みは自然とセーブするようになります。
月200件を開放しているからといって、お見合いを組みすぎてしまったり、ペース配分が狂うことはありません。
もっといえば、月200件で運営している当社でさえ、余程なことがない限りは月200件も必要ないと考えています。
現実的なことをいえば、会員さんのほとんどは月50件もあれば十分。
※毎月コンスタントに50人必要ということではなく、「ここぞ!」という時に備えて月50件あれば安心という意味です。
実際、無料相談に来た方で相談所を比較検討したいという人には、「月50件以上&お見合い料ナシであれば、あとは仲人との相性で選ぶといいですよ!」とお伝えしています
ちなみに、きちんと相手を選んで申し込む限りは、月50人でもかなりの労力がかかります。
お見合い申し込み数「月30件」のIBJ結婚相談所のポリシー
ここまで、月200件の相談所の立場で色々と説明しましたが、月30件の相談所にもポリシーや根拠があることはいうまでもありません。
月30件で運営している相談所の考え方は、だいたいこんな感じです。
- 200件あれば、不必要な数の申し込みする人もいる
- チャンスが多いと、目移りして一人に絞りにくくなる
- 制限した方が、慎重かつ相応なお相手選びにつながる
こういった考えのもと、会員にとっての適正な数として「月●件まで」としているのです。
それが、月15件だったり、月20件だったり、なかでも月30件とする相談所が多いということ。
こうしてみると、月30件の相談所も月200件の相談所も、行き着く先は同じで「会員に成婚して欲しい」、あくまでその前提に違いがあるだけだと分かります。
極端にいえば、月30件の相談所は性悪説寄り、月200件の相談所は性善説寄り、なのかもしれません。
与えれば与えるだけ申し込むかもしれない(性悪説)
200件のうち、必要な数だけ使われるだろう(性善説)
特に男性に多いですが、ほぼゲーム感覚のように(上から順に)申し込みボタンを連打してしまう人も稀にいて、これを抑止するために月30件にしている相談所もあります。当社でも、このような会員さんが現れたら、月200件の設定を考え直すかもしれません…
また、月30件の相談所と月200件の相談所では、ターゲット層が違うことも。
月30件の相談所だと、若い女性や高学歴・高年収男性など、婚活市場で有利な層をメイン顧客としていることが多いです。
男性:30代まで・大卒以上・年収500万以上
女性:35歳未満・短大卒以上
確かに、成婚しやすい層に照準を合わせるなら、月30件でも十分(妥当)かもしれません。
良いプロフでも、お見合い申し込み数「月30件」では足りないケース
プロフィールをちゃんとすれば、月30件でもお見合いは組めますよ!
この言葉につられて月30件の有名相談所に入会するも、お見合いが十分に組めずに、当社に移籍相談にこられる方は一定数います。
プロフィールを見せてもらうと、写真も素敵に撮れており、自己PRやカウンセラーPRの文章も文句のつけようがありません。
では、なぜお見合いが満足に組めないのかというと、だいたい以下の原因に落ち着きます。
- 年齢的に不利
- 容姿やスペックで不利
- 特定の信仰やハンディ(持病)あり
- 難易度の高い相手を希望している
プロフィールを完ぺきに仕上げただけでは、超えられない壁は確実にあります。
自身のスペックや望むものとの釣り合い次第では、月30件では太刀打ちできない場合もある。
そんな時には、申し込みの「数」でカバーすることも必要なのです。
お見合い申し込み枠「月30件」と「月200件」の結婚相談所の比較
ここまでの話をまとめます。
月30件の相談所と月200件の相談所の運営方針の違いとは、ざっくりこのようなイメージ。
月30件 | 月200件 | |
---|---|---|
会員層 | 婚活有利層中心 | 婚活苦戦層含む |
重視点 | 相手の吟味 | 数とスピード感 |
前提 | 性悪説 | 性善説 |
月30件と月200件の相談所の違いを踏まえると、それぞれこんな人が向いているといえます。
月30件 | 月200件 | |
---|---|---|
年齢 | 比較的若め | アラフォー以降 |
スペック | 平均以上 | 平均以下 |
こだわり条件 | あまりない | 割とある |
「月30件」は全てが当てはまる人が対象、「月200件」はどれか一つでも当てはまれば対象です。
【お見合い申し込み数】こんなIBJの結婚相談所には注意!
月30件の相談所も、月200件の相談所も、その背景に「会員の成婚への思い」があることはお分かり頂けたかと思います。
どちらが合うかは、あなた次第。
自分の婚活市場での立ち位置と、相談所の方針への納得感で判断してください。
ただし、こんな相談所には気をつけてほしいと思います。
「他所がそうだから」という理由で、なんとなく、月30件や月200件にしている相談所もあります。
「月●件」が、なぜそうあるべきなのか?
この根拠を聞いても、自社の方針について答えられない相談所は、サポートが未熟であったり、会員のことを考えていない適当さがあるかもしれません。
婚活経験者なら分かると思いますが、月の申し込み数というのは、相談所を選ぶ上でもとても重要な要素です。
にも関わらず、料金プランのページに申し込み件数を載せていない相談所も散見されます。
うっかり載せ忘れているだけだとしても、こんな大事なことを載せ忘れる時点で、あまり信用できません。
こんな相談所は、月の申し込み数の重要性を理解していない可能性があるので、注意しましょう。
「月30件の相談所にいるが、お見合いがなかなか組めない」という相談が相次いだので、今回このテーマで書いてみました。繰り返しますが、月30件の相談所と月200件の相談所に優劣はありません。自分に適した方を選ぶことが大事!