アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
40歳でIBJで成婚した仲人です
40代女性の婚活が大変厳しい道のりであるというのは、誰もが耳にする話だと思います。
40歳を超えた自分は、もう結婚は無理かもしれない…
こんな風に絶望の淵に立たされている40代女性もきっと少なくないことでしょう。
同じ40代でも、男性より女性の方がより一層厳しい戦いを迫られるのにはワケがあります。
ここでは、40代女性の婚活が厳しい理由やその現実について触れながら、40代女性の婚活成功の秘訣をお伝えします。
40代女性が結婚できる確率5〜11%(国勢調査)
国勢調査の未婚率の変化をみたところ、40代女性が結婚できる確率(※)は5〜11%だと分かりました。※未婚女性が5年以内に初婚を迎える確率。
具体的には、40歳「11.14%」→49歳「5.81%」と、年齢を追うごとに厳しさが増していくこととなります。
巷で囁かれるような絶望的な数字ではないものの、決して楽観視できないこともよく分かりますね。
当たり前ですが、20代や30代半ばまでの女性であれば、この確率は20〜45%となります。
同じ未婚でも、20代なら5年以内に2〜3人に1人が結婚していきますが、40代ともなると10〜20人に1人程度しか結婚していかないというわけです。
女性の40代という年齢が、結婚においてネックになりやすいことはいうまでもありません。
40代女性のIBJでの婚活難易度
では、IBJで婚活する場合の40代女性の婚活難易度はどれくらいでしょうか?
IBJ成婚白書の「年齢別の成婚しやすさ」をみると、女性は40代になると一気に成婚しにくくなることが分かっています。
詳しいロジックはここでは割愛しますが、IBJの「成婚しやすさ」とは、
- 100%なら「平均レベル(全体平均と同じ)」
- 100%超えなら「しやすい(全体平均より高い)」
- 100%未満なら「しにくい(全体平均より低い)」
ということを意味します。
女性は、30代までは100%超で「成婚しやすい」部類ですが、40代になると一気に60〜80%へと落ち込み、「成婚しにくい」部類へと変わるのです。
40代女性の婚活の厳しさは、結婚相談所でも顕著だといえるでしょう。
40代女性の婚活が厳しい理由
40代女性の婚活がこうも厳しくなるのは、
40代女性が求める相手男性と、その相手男性達が求める女性の不一致
にあります。
要は、需給バランスが大きく崩壊しているということなのですが、その原因を掘り下げてみましょう。
多くの男性の婚活する動機は、ずばり「子どもが欲しいから」。
そして、そうした男性から見た場合に、40代の女性は対象外となってしまいます。
40代で母親になる女性も増えているのに!
40代といっても、私はまだ40〜42歳なんですけど!
気持ちは分かりますが、女性がどんなにそう思っても、残念ながら男性の認識はそうではありません。
子どもを希望している男性にとっては、(男性ご自身の年齢が何歳であろうと)40代以上の女性は「子どもを産むタイムリミットを過ぎた」対象外の女性になってしまうのです。
当然ながら、婚活男性の中には、子どもにこだわりがない(希望しないorどちらでもよい)方もいます。
そうした男性を狙えば、40代女性も結婚は難しくないのでは?
これがなかなかそうもいきません。
男性は、子どもを希望する・しないに関わらず、本能的に女性に若さを求める傾向があります。
30〜40代の男性にしてみれば、女性の年齢に付いている「4」という数字のインパクトはあまりにでかく、なかなか受け入れ難く感じます。
あなたと同級生・同年代のはずの40代男性も、女性の年齢は最大限妥協しても「39歳まで」と考えているケースは少なくありません。
女性の39歳と40歳。たった1歳の違いですが、そこには1歳以上の溝があるのです。
40代女性のことを「若い」と感じてくれるのは、50〜60代以降の子どもを希望しない男性だけではないでしょうか?
40代女性の婚活を語る上で、避けて通れないのが見た目の劣化の問題。
40歳を過ぎた女性なら、自分の見た目の変化を嫌でも自覚し始めている頃ではないでしょうか。
う…確かに鏡を直視できない自分がいます
いつの間にか誤魔化せなくなってきた、目尻のシワやほうれい線、シミやくすみ。
隠しきれなくなってきた白髪は当然のことながら、若い頃にはトゥルトゥルだった髪も今やツヤを失い、どんなにトリートメントをしても、取れない髪のパサパサ感。
男性は視覚が先行する生き物で、女性が思う以上に女性の見た目の劣化に敏感ですし、女性が自覚している以上に女性の劣化に気づきやすいです。
この40代女性の見た目の劣化というのも、男性があえて40代女性を選ばない理由の一つとなっています。
40代女性の婚活が難しいのは、男性側の評価だけの問題ではありません。
女性も40代となると、年齢を重ねていろいろ見てきた分、こだわりが増えていることがあります。
●●が嫌ですね。あと▲▲もちょっと…う〜ん
男のくせに■■ってあり得ないですよね
20代や30代の純粋な女性ならすんなり受け入れるようなことも、40代女性だとなかなか受け入れられずにグズグズしてしまうケースというのは、婚活の場において珍しくありません。
豊富な人生経験が、かえって結婚相手選びを難しくさせていることがあるのです。
別の言い方をすれば、
- 性格や考え方に柔軟性がなくなっている
- 理想が高くなりがち
ということ。
結果として、40代女性は出会いのフットワークが悪くなり、ご縁を逃しやすいという悪循環にハマる方が多いです。
当然ですが、自分も比べられる立場・選んでもらわなければいけない立場にあるということを忘れてはいけません。
40代女性の婚活の成功の秘訣
ここまで、非常に厳しい40代女性の婚活事情をお伝えしてきましたが、IBJでは年間で約1000人の40代女性成婚者が誕生しています。
この彼女たちはなぜ成婚できたのか?
40代女性でも厳しい婚活を勝ち抜き、成婚していく秘訣をご紹介します。
40代女性で成婚できる人というのは、まず自分の市場価値を正しく理解できています。
世の中には、20代・30代の栄光を引きずり、あの頃のように、
自分はまだまだ選ばれるし、選べる立場よ!
と勘違いしている40代独身女性がたくさんいらっしゃいます。
しかし、残念ながら、婚活市場での40代女性の価値は、ご自身が思っている以上に低いもの。
大学入試の偏差値で例えるなら、当時から偏差値が20くらい下がった状態と考えてほしいのです。
例えば、20代で偏差値60くらいあった女性も、40代となれば偏差値40程度。
当たり前ですが、偏差値40の人には偏差値40の戦い方があります。
偏差値40なのに偏差値60のつもりで振る舞っていては、大火傷します。
これは、決して「あなたは偏差値40なんだから、相手を妥協しろ」という意味ではありません。
まずは自分が偏差値40であることを自覚してから、本当の勝負が始まるということです。
少なくとも、偏差値40なのに偏差値60だと勘違いしているうちは、スタートラインにも立てていません。
成婚していく40代女性は、この自分の立ち位置を正しく把握し、偏差値をできるだけ取り戻す努力や不足を補う行動ができる方なのです。
お見合いは、男性が女性に申し込むものだと思っていませんでしょうか?
確かにIBJ全体でみれば、女性からより男性からお見合い申し込みをすることの方が圧倒的に多いでしょう。
しかし、残念ながら、40代女性はこれに該当しません。
そもそも、40代女性というのは、同年代の男性からはほとんど検索すらされていません。
したがって、待っていればドシドシと申し込みが入ってくるなんてことはなく、もし申し込んでくれる人がいるとしたら、それはほぼアラフィフ以降の男性となります。
もちろん、年上希望・アラフィフ〜アラカン大歓迎であれば、需給が一致するので嬉しい限りですが…。
そうでない場合は、自分からどんどん申し込んで、お目当ての層に自分の存在を知ってもらうことからスタートしなければいけません。
成婚できる40代女性というのは、ここを理解し、自分からどんどん申し込みをしていける人です。
反対に、成婚できない40代女性というのは、自分に申し込んでくれる層に絶望して、自ら行動を起こすことなく、早々に婚活を辞めてしまう人です。
成婚していく40代女性というのは、往々にして受け身ではありません。
お見合いの申し込みに限らず、
- お見合い後の交際希望
- デートのお誘い
- お店探し/提案
- LINEでのコミュニケーション
等においても、相手の出方を待ったり、駆け引きなどぜず、自分から積極的に動いていきます。
時には、真剣交際の打診さえも女性側からすることだってありますよ。
逆にいえば、
- 交際希望出すかは、相手の出方を窺ってから
- デートは男が誘って当然
- お店は男が探して提案すべき!奢るべき!
- LINEくれないけど、脈ナシ?
という姿勢の40代女性の成婚は非常に厳しくなります。
いつまでもこんな受け身姿勢でいると、30代女性に競り負けるということを自覚しましょう。
成婚する40代女性は、お見合いへのフットワークがとても軽いです。
決定的なNG点がなければ、少しでも良さそうであれば、とりあえず会ってみる。
そして、その行動力が出会いの数につながり、活動中にたくさんの男性と出会います。
その中で、掘り出し物ともいえる素敵な男性に巡り会えたり、そうでなくても、たくさん比較するなかで自分の物差しの精度が上がり、来るべき本命男性との出会いに備えられるという好循環があります。
逆に、成婚できない40代女性というのは、少しでも気になるところがあると、会わないという判断をするなど、とにかく腰が重い…
結果として、出会いの数も少ないまま、男性を比較することもできないので、いつまで経っても自分なりの基準が出来上がらず。
仮に貴重な良い出会いがあっても、普段から場数を踏んでいないために、せっかくのチャンスをモノにできずに逃し、時間とお金だけを浪費します。
IBJでは、40代ながらに素敵な男性と成婚していく女性は実は少なくありません。
こういう女性だって、活動中は良くも悪くも色々な人に出会っています。
幅広い層と偏見なく出会いながら、最終的に素敵な男性と結ばれたというだけなのです。
40代女性の婚活では特に、先入観・偏見をなくして、まずはフットワーク軽く出会ってみることが大切だといえるでしょう。
ここまででお分かりの通り、40代女性の婚活は、20代や30代の女性に比べて難易度がグッと上がります。
難易度が上がるということは、すなわち、普通に婚活しているだけではなかなか成婚できないということ。
若ければ、どんな相談所に所属していようがご本人の実力で成婚していける可能性がありますが、40代女性だと相談所のスペックもある程度必要になります。
具体的には、40代女性は相談所選びにおいて、以下の点が外せません。
- 毎月の申し込み数が十分ある
- プロフ作成(自己紹介文や写真)に力を入れている
- 仲人との相性の良さ
- アラフォー婚活への理解
特に、40代女性は待っていても素敵な男性からお見合いを申し込んでもらえることなんてありませんので、自分からの申し込みが必須となります。
IBJの年齢別お見合い申込成立率をみると、40代女性は6〜7%(15-16人に申し込んでやっと1名がOKくれる程度)。
これが、同年代や高年収、高学歴等の男性を狙うとなれば、もっともっと成立率は下がるわけです。
月20-30件程度の申込枠しかない相談所で活動してしまうと、誰とも会えないままに月日とお金が流れていくことは、想像に難くありませんよね。
40代女性の婚活に、スピードの出せない(潤沢な申込数のない)環境は致命的です。
また、申し込んだ際に、お相手男性に目を留めてもらえるようなプロフィール(最高の写真と文章)も欠かせません。
それに、アラフォー女性特有の婚活の難しさの理解し、適切にサポートしてくれる相性の合う仲人とのタッグも必須となります。
有名だから・大手だからと安易に考えずに、40代の自分にとって、後悔しない環境が整っているかどうかを見極めましょう。
40代女性成婚者の活動データ(IBJ)
さいごに、IBJで成婚していく40代女性の活動データ(中央値)をご紹介しておきます。
40〜44歳 | 45〜49歳 | |
---|---|---|
活動期間 | 292日 | 268日 |
申し受け数 | 119回 | 64回 |
申し込み数 | 38回 | 23回 |
お見合い数 | 11回 | 9回 |
交際人数 | 5人 | 4人 |
お相手年齢差 | −4歳 | −3歳 |
あくまで中央値でみた場合ですが、40代女性は、
- 9〜10ヶ月の活動を経て
- 10回前後のお見合いをし
- 4〜5人と交際した上で
- 3〜4歳年上の男性と成婚
となっています。
これが平均値となると、活動期間やお見合い人数などがもう少し大きい値になるので、中にはもっともっと苦労しながら成婚していく人もいるということは忘れてはいけません。
とはいえ、40代女性でも、皆さんこうして最後はきちんとお相手を見つけて結婚しているのは心強い!
これから婚活しようとしている40代女性の皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。