アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
みなさんは、IBJ方程式をご存知でしょうか?
結婚相談所で成婚退会するまでには、踏むべき段階・流れというものがあります。
そして、各段階で「どれくらいの人が次のステップに進めるのか」という統計データも存在します。
今回は、IBJの成婚の方程式なるもの、そして、段階毎での「次に進める率」について解説します。
戦略的に婚活を進める上では不可欠な数字!その一方で、数字の使い方には注意点も。そこも併せてお伝えしていきます!
結婚相談所で結婚するまでの流れ(IBJ方程式)
IBJの結婚相談所で成婚に至るまでには、以下のような段階・流れがあります。
申し込み/申し受け→お見合い→仮交際→真剣交際→成婚退会
つまり、成婚数は、お見合いを起点とすると以下のような方程式で表現できるということ。
これは「自分が成婚するための方程式」としても成り立ちます。
1人の成婚相手=お見合い数×仮交際成立率×真剣交際移行率×成婚成立率
もし、あなたが、全部を100%の確率で進められる猛者なら、一人とお見合いすればすぐに婚活完了です。
しかし、なかなかそうはいきませんよね…
では、実際の率はどうなのか?
結婚相談所の結婚までの各段階移行率(統計データ)
2021年12月のIBJ合同定例会にて公表された統計データによれば、お見合い申し込み〜成婚までの各段階への移行率は以下の通り。
2020年 | 2021年 | |
---|---|---|
申し込み→お見合い | 6.4% | 6.3% |
お見合い→仮交際 | 34.7% | 34.9% |
仮交際→真剣交際 | 9.3% | 9.6% |
真剣交際→成婚 | 61.2% | 59.8% |
まず注目して頂きたいのは、2020年と2021年で数字に大きな変化がない点です。
これは、成婚までの各過程の移行率が不変的な性質を持つことを示しています。※2020年より以前についても、数字に大きな変化がないことをIBJ本部が認めています。
つまり、これからもだいたいこんな感じであろうということ。
今婚活中の方やこれから婚活する方にとっても、使える数字だということです。
結婚相談所の結婚までの各段階移行率の詳しい説明
2021年の実績を参考に、IBJ方程式の中身を図にしてみました。
これを見ながら、各段階の移行率について詳しく解説していきます。
申し込みからお見合いが成立する確率は6〜7%程度。
15-16人に申し込んでやっと1人と会えるレベルと、とにかく低いです。
ただ、お見合いというのは、申し込みからだけではなく申し受け(相手からの申し込み)でも発生するので、自分からの申し込み(お見合い成立率)だけがお見合いの数を決めるわけじゃないことには留意しましょう。
また、このお見合い成立率は、プロフィールを魅力的に仕上げることでグッと上がることもありますし、それによって申し受けも増える可能性があります。
※お見合い成立率がこんなにも低い理由や、性別・年齢による成立率の違いについては別記事(IBJのお見合い申し込みの成立率について【男女年齢別あり】)で解説しています。
お見合いから仮交際に発展する確率は、35%程度。
ざっくり、3人とお見合いすれば1人くらいとは仮交際に進めるだろうという計算です。
そこまで悪くない数字かなと思います。
お見合いはよく組めるのに、何人と会っても仮交際に発展しないという人は、お見合い中の立ち居振る舞いに問題がないかを見直した方がよいかもしれません。
仮交際から真剣交際に移行できる確率は、10%程度。
10人と仮交際すればそのうちの1人と真剣交際に移れる計算です。
当たり前といえば当たり前ですが、仮交際に進むのが比較的容易なのに対して、真剣交際に進むとなると難易度が上がるということでしょう。
とはいえ、IBJ成婚者の仮交際人数は4-5人程度(中央値)。※参考記事:IBJで成婚する人と退会する人の決定的な差(成婚白書解説)
成婚する人は10人も仮交際せずして、真剣交際・成婚へと進むことが多いようです。
少なくとも、10人以上と仮交際したにも関わらず、一度も真剣交際に進めていない人は、仮交際に進む基準の見直しや、自分自身の問題・課題を疑ってみた方がよいかもしれません。
真剣交際から成婚退会できる確率は、60%程度。
真剣交際に進んでも、10人に4人くらいは真剣交際を終了してお見合い市場に舞い戻ってくるという、やや驚きの結果です。
真剣交際に進んでも成婚は確実ではないことは、肝に銘じておきましょう。
しかし一方で、この数字が公表された際には多くの仲人から、
「この数字、本当??」
「ウチはここまでひどくないんだけどなぁ」
という声があがりました。
ほとんどの相談所では、成婚成立率は80%(真剣交際終了は10人に2人くらい)というのが肌感覚としてあります。
なぜこのように、現場の感覚とIBJの統計データが乖離するのか?
推測するに、何度も真剣交際終了を繰り返す(平均値を上げる人)人がごく一部にいるということではないかと思います。
みなさんには真剣交際へは成婚するつもりで進んで欲しいですし、実際ほとんどの人はそうである(その1人とそのまま成婚していく)と理解しておいてくださいね。
IBJ方程式の各移行率の使い方と注意点
さいごに、IBJ方程式の確率の数字の扱いについては、注意してほしい点もあります。
- 全てを逆算(または掛け算)しないこと
- 確率は段階ごとで参考にすること
成婚するまでの率を、すべて掛け合わせたり(6.3%×34.9%×9.6%×59.8%=0.12622…%)、すべて逆算すると(1÷59.8%÷9.6%÷34.9%÷6.3%=792.24…名)、
成婚までの合計確率:0.12%
成婚までに必要な申し込み人数:792名
と、ギョッとする結果が算出されてしまいますよね。
時々この数字をみて、「結婚相談所で結婚するの、こんなに難しいのか…」と必要以上に不安がったり、成婚までのハードルの高さに打ちのめされる人がいますが、実際は、
- お見合いは申し受けからも発生する
- 全段階で平均通りに進む人は逆にレア
- 個人では相手1人の影響が大きく出る
- IBJ全体の数字は成婚者以外も含まれる
といった背景があります。
女性や一部のモテ男性は、申し込むばかりでなく、申し受けからのお見合いも多々。
人には得意不得意があり、各段階の移行率も平均より高い箇所と低い箇所が出るなど、デコボコするのが普通。
また、IBJ全体と違って、個人ベースでは、相手が1人増える(減る)だけで結果はガラリと変わってきます。
ex)真剣交際が1名になるか2名になるかで、成婚成立率も100%→50%と大きく変わる。
そして、IBJの数字は、成婚した人だけの結果でもありません。
ex)真剣交際に進んだ後、成婚に至らず退会/活動中の方も含まれる。
つまり、IBJ全体でみた統計データ(移行率)を、全てを掛けたり割ったりして、なおかつ、それをそのまま個人に当てはめてしまうと、現実を見誤る可能性大です。
これらのことからいえるのは、成婚までの各段階の移行率は、各段階ごとに分けて参考にすべきということ。
お見合い成立率:「●人とお見合いするには、何人に申し込む必要があるのだろう?」
仮交際成立率:「仮交際1名成立するには、お見合い●件くらい必要なのかぁ」
真剣交際移行率:「仮交際●人に1人の割合で真剣交際に進めるんだぁ」
成婚成立率:「真剣交際に進んでも●割くらいは戻ってくるんだな。気を抜かないようにしよう!」
こんな風に、各段階で分けて考えるようにしてください。
そして、活動を進める中で自分の数字(成績)を知っていく。
そこでもし、平均より低いポイントがあれば、自分に課題や改善点がないかを考えるようにしましょう。
今日紹介した数字は、戦略的な婚活には不可欠であり、とても参考になるものです。
ぜひとも使い方を間違えずに、有効活用してみてくださいね。
数字に使われるのではなく、上手に活用していきましょう!