アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
アラフォーで遅まきながら婚活開始→マッチングアプリで惨敗→IBJの相談所に移籍し40歳で無事成婚した仲人です。
38歳で始めてみた婚活。初めてのマッチングアプリの初アポで、とんでもない41歳医師を引き当ててしまった私。
「アプリって、やっぱりこわいな」とは思いつつも、知らない人とやり取りしてみるという意味では免疫が付いて、当初ほどの抵抗はなくなりました。
ただ、”いいね”をもらってたくさんマッチングはするものの、
- マッチング後にやり取りが始まらない
- メッセージ途中でやり取りが途絶える
- 会話がイマイチ成り立たない
という人ばかりで、一つひとつのマッチングに高い期待はしなくなっていました。
言い換えると、割と惰性で、軽〜い気持ちでとりあえずマッチングしてみるというスタンスになっていた頃のこと、42歳フリーランスの男性と出会いました。
【1人目】41歳・医師
【2人目】42歳・音楽業界フリーランス←今回はこの話!
【3人目】38歳・エンジニア
【4人目】46歳・Web制作会社役員
※個人の特定を避けるため、お相手情報には若干のデフォルメを入れております。
マッチングからアポまで、流れるように進んだ音楽業界人
「音楽業界でフリーランスをしている」というこの男性は、特別イケメンというわけではありませんが、よくいえばアンニュイな、雰囲気のある顔写真を載せていました。
ロン毛に混ざる白髪も、業界人ぽくてオシャレに見えてしまう。例えるなら、坂本龍一のような。
私自身は音楽業界に特別興味があったわけでもありませんが、仕事帰りの電車内で何の気なしに”いいね”を返してマッチング。
その場ですぐにやり取りが始まりました。
はじめまして。(下の名前)といいます。マッチングありがとうございます!
簡単なお礼と名前を名乗ってくれ、出だしに違和感はありません。※マッチング後にお礼と名前がちゃんと来るというだけで、まともに思えるのがマッチングアプリの世界観。
僕は音楽業界でフリーランスしてるんですが、なおさんもフリーランスなんですね!マーケティング(?)ってどんなことするんですか?
へぇ、勉強になります。初めて聞く言葉ばかりで僕とは無縁の世界、色々新鮮です!
お互い業界は違いますが、フリーランスだと苦労も絶えませんよね。すごく親近感わきます。
お互いフリーランス同士(私も当時フリーランス)だったため、仕事の苦労話含めた世間話を2〜3往復したあと、
もしよければ、一度お会いしませんか?
というお誘いがありました。
ここまでの他の男性とのマッチング経験から、”普通に”会話できる人の希少性を痛感していた私。
メッセージの回数や量には意味がなく、問題なさそうな人と分かれば、あとは会ってみるのが合理的だと考えました。
フリーランス同士の強みで、日程の都合はつけやすく、会うのは数日後の平日夜(私の仕事帰り)に決定。
じゃあ、明後日の夜ということで。僕は○○線○○駅が最寄りですが、なおさんはどこが出やすいですか??合わせますので。
自らの最寄り駅は開示しつつも、女性には聞かずに出やすい場所を選ばせてくれる心遣いの素晴らしさ。ちなみに、二人とも23区内在住だったものの、生活圏としては少し離れていることが分かりました。
であれば、渋谷駅が便利そうですね?じゃあ、僕が渋谷まで行きますね!
私の仕事場所と自宅までのアクセスを考慮して、(42歳音楽業界フリーランスにとっては少し遠出となる)渋谷駅集合を自ら申し出てくれました。※前回の41歳医師にはなかった心遣い…。
お店探しておきます!もし行きたいところあれば言ってくださいね。そういえば、嫌いな食べ物とかありますか?
ここで、お互いの苦手な食べ物が全く同じであることが分かり、プチ盛り上がりしつつ、
では、お店が決まり次第連絡しますね!明後日よろしくお願いします。
ということでやり取りを締めくくりました。
仕事帰りの電車内でマッチングして、自宅に到着するまでの1時間に全てが完結、アポは2日後。まさに流れるようなスピード感です。
集合駅の決め方やお店探しの申し出、嫌いな食べ物の確認など、エスコートも100点満点。かといって、普段から遊び慣れている感じはなく、自然にこの対応ができる男性のように感じられました。
ちなみに、この時点でLINE交換も済ませたのですが、LINEアカウントが本名漢字フルネームだったのも、好印象でした。
お店のチョイスも段取りも、卒なくこなす
アポの前日、夕方にLINEが来ました。
お疲れ様です。明日ですが、渋谷駅で僕が前に行ったことのある焼き鳥の美味しいお店があって。少し大衆的なお店なんですが、そこでも大丈夫ですか?
色々探してたんですけど、オシャレ過ぎるお店だと自分が緊張しそうで…
全く言い訳臭くは感じず、私も特にお店にこだわりもないので(大衆的なお店も好き!)、もちろんOKしました。
待ち合わせ場所は、(某駅ビル)の1階エスカレーター付近でどうでしょう?
お店に直接集合ではなく、待ち合わせ場所から案内してくれるのも、女性としては少し嬉しかったり。これも、デートマニュアルを見てとかではなく、等身大の対応のように感じました。
(イケてる業界にいるだけあって、割とモテてきたのかもしれないな)
いやぁ、緊張しますけど、明日楽しみにしてます!
そう言ってくれて、やり取りを終えました。
アポ当日、衝撃だった○○○
アポ当日、集合時間の15分前にLINEがきました。
お疲れ様です。少し早めに着いたので待ち合わせ場所に立ってますね。よろしくお願いします。
私も早めに着いて近くのお店でウィンドウショッピングをしていたので、すぐさま待ち合わせ場所に向かいました。
(あそこに立っているのが彼かな?)
向こうもこちらの顔を見ながらなんとなく会釈。お互いに恐る恐る視線を送り合いながら間合いを詰めると、そこにはOmiaiの写真通りの42歳音楽業界フリーランスがいました。
私が「はじめまして」と声をかけると、向こうも、
あ、はじめまして、○○です。
と答えてくれたのですが、その瞬間私は凍りました…。
(え…、お歯黒…?)
彼が口を開いた時に見えた歯全部、黄ばんでいるというレベルを通り越して、ほとんど黒色。
喫煙者と書いていたのでタバコのヤニだと思うのですが、あまりに予想外すぎて心臓がバクバクしました。
(歯がこんなになるまで放置するとは、どういう神経なんだろう)
お店すぐそこなんで、じゃあ行きましょうか。
私は動揺を悟られないよう、無理して明るいトーンで「はい!」と答えましたが、その声は上ずっていたと思います。
店までの数分間、何か話しかけられる度に目に入る黒い歯が気になって仕方がありませんでした。
なぜか震える手、緊張かニコチン中毒か
いざ到着したお店は、私も過去に一度来た事のある赤提灯系の居酒屋でした。安いけど、焼き鳥がすごく美味しい、知る人ぞ知る名店。
お店選びのセンスは最高!なのに、黒い歯のせいで全てが吹っ飛びます…。
複雑な気持ちを押し込めつつ、狭い店内のテーブル席に着席。
脱いだジャケットを受け取り、私の背後のハンガーに掛けたのですが、見るとなかなかのハイブランド。しかも、最近買ったばかりの新品のようでした。
(おしゃれには気遣うのに、歯の色は放置なんだ…)
このチグハグ感が気になっている私に、
何頼みます?
とメニューを広げて見せてくれる42歳音楽業界フリーランス。
見ると、メニューを持つその手がブルブル震えていました。
実は、メッセージやり取り含めた今日の段取りまでのパーフェクトさとは裏腹に、先ほど会った瞬間から妙にオドオドして自信がなさそうな雰囲気を感じていました。挙動不審なのです。
(緊張しているのかな?)
私は彼の緊張をほぐすべく、会話の盛り上げ役に徹することにしました。
注文したドリンクや焼き鳥がテーブルに置かれ、2人でつまみながら、私から話題を振り続け、常にオーバーリアクション&笑顔で対応。
途中、42歳音楽業界フリーランスはタバコも吸いました(私は非喫煙者ですが、相手の喫煙は許容)。
そうこうするうちに、手の震えは消えていました。
ニコチン中毒だったのか、緊張だったのか分かりませんが、42歳音楽業界フリーランスがペースを取り戻したようです。
仕事の状況、複雑な家族関係
音楽業界に無縁の私は、好奇心もあり、仕事内容やこの仕事に就いた経緯などを聞いてみました。
仕事内容は、どちらかというと肉体労働。ライブやコンサートなど、アーティストの全国ツアーについて回ること(出張)も多く、一人暮らしの家を空けることも多いようです。
都内(割と一等地)に実家と家業があり、跡を継ぐべく専門学校に進んだものの、
専門学校の講師に「向いていない」といわれたので辞めました。そのまま何となく音楽業界に入ったんですよね。
とのこと。その後、20代後半くらいで個人的に仕事の発注が来るようになったことで、独立を決意。以後、ずっとフリーランスでやっているとのことでした。
(15年以上も自営業で生計立てられているなんて、ご立派)
と思ったのも束の間。どうしても仕事の浮き沈みはあるようで、
生活が苦しい時は、コンビニの深夜バイトに応募することもあります。
と苦労も多いようです。
そもそも仕事が肉体労働なので、この先、50代・60代と年を取った時に同じように続けられるか不安で、仕事の軸足を変えようとしているらしいのですが、
最近、知り合いの飲食店で試しに働かせてもらったんですけど、苦笑いされて次の日から呼んでもらえませんでした…
(ありゃりゃ…)
なかなか、未来は明るくなさそうです。
もはや婚活というより、人生相談のスイッチが入ってしまった私。余計なお世話かと思いましたが、
- 業界に執着するなら、現場仕事ではなくマネジメント側に回る(経営者になる)
- 業界に執着しないなら、(年齢が若いうちに)肉体労働以外の異業種に移る
と提案をしてみました。それに対して、
そうなんですけどね…。狭い業界なんで、新しく会社を興す余地なんてないんですよね。
自分は肉体労働一筋だったので、PCが使えなくて、デスクワークにも就けそうにありません。
と、できない理由を述べていくばかりの42歳音楽業界フリーランス。
ちなみに、一般的な転職サイトに登録してみたことはあるそうですが、40代・スキルなしのため門前払いされてしまったそうで、現状の職探しのツールといえばもっぱらタウンワーク。
(なんでもっと若いうちに手を打っておかなかったんだろう…)
(遅くても、今からでも手を打つしかないのに…)
(あれ?でも実家と家業があるのなら、再度その道を検討してみるのはどうだろう)
そう思って聞いてみたところ、家族の話になりました。
実家の両親+兄(独身)で家業を切り盛りしているんですが。10年程前に親から「もっとまともな職に就け」と自分の仕事にケチをつけられて。
そこで口論というか、大げんかをして、それ以来家族とは連絡は取っていません。実質絶縁状態です。
う〜ん、現状を見るとご両親の言い分も分からなくはないです。
そして、何かにつけて他責思考で言い訳・先延ばししてばかりの42歳音楽業界フリーランスに、人生へのだらしなさのようなものを感じました。
この違和感は、その後も続きます。
アンバランスなライフスタイル、気になる経済観念
家族とも疎遠で、仕事も安泰とはいえず、タウンワークで仕事探しをすることもある、そんな人生の見通しの暗い42歳音楽業界フリーランス。
しかしながら、会話から把握できた彼のライフスタイルは、
・ヘビースモーカーです
・車を持ってます
・毎晩知人の居酒屋・バーに入り浸りってます
・うさぎ飼ってます(※ペット禁止アパートで)
・ペットホテルよく利用します
というものでした。
月々のタバコ代、車の維持費、飲食代、ペットの餌代+高頻度の出張の度にかかるペットホテル代…。チリツモで決してバカにはならないでしょう。
そりゃ、人生に多少の嗜みはあってもいいとは思うし、仕事柄、車が必要なのかもしれないし、全部が全部悪いとは言いません。
が、タウンワークや居酒屋バイトで食いつなぐ現状にしては、生活レベルがアンバランスな印象は否めず。
(むしろそのお金、少しでも歯医者代に回したら?)
(そういや、さっき脱いだジャケットは新品でハイブランドだったよなぁ)
経済観念はとても低そうに感じます。何というか、欲望のままに生きてる感じ?
やはりどこかしら、人生にだらしがない印象がつきまといます。
過去の恋愛歴と結婚観を聞いてみた
その後、話は過去の恋愛歴に及びました。
42歳音楽業界フリーランスには、30代半ばまで(つまり5年以上前)は彼女がいて、同棲もしていたそうです。
メッセージのやり取りや、お店決め・待ち合わせなどの一連の自然なエスコートは、この恋愛経験の賜物だったのかもしれません。
一方で、実際会ってみてからの挙動不審さは、もう5年以上も彼女がいないせいなのかもしれません。
Omiaiをやっている目的を聞いてみました。
とにかく彼女が欲しいんですよね。しばらく彼女がいないし、寂しくて。
あと、出張で家を空けることも多いから、ペットの世話も頼みたいし。
出張から帰ってきた時に部屋が真っ暗なのが嫌で、彼女に部屋で待ってて欲しいと思います。
(…うん、そっか。なんとも正直な)
一応、結婚観についても聞いてみましたが、
結婚願望はないですね。なんか結婚って、色々面倒じゃないですかぁ。
本音なのか、自身の経済状況を鑑みての遠慮なのか分かりませんが、とりあえず婚活目的ではなさそう。
一応いっておくと、私は、この42歳音楽業界フリーランスと付き合いたいとか、結婚を視野に入れたいという気持ちはなく、単に興味本位の質問でした。
突然のまさかの告白に、断りそびれる私…
長年恋人がいなくて辛いから、ペットの面倒もみて欲しいから、出張帰りに部屋に誰もいないと寂しいから、と恋人を欲しがる42歳音楽業界フリーランス。
(彼女になる側の女性には、一体どういうメリットがあるんだろう?)
(そんなに都合よく、無償で彼を愛してくれる女性が見つかるだろうか?)
完全に他人事としてそんな風に考えていた時、突然ブッ込まれました。
ぶっちゃけ、僕ってどうですか?
僕のことどう思います?現時点で、明らかにナシって感じですか?
正直なところ、ナシです。
黒い歯を放置できる感覚、その後の会話で垣間見えた人生設計の甘さやその場しのぎのような生活ぶりを見て、相容れないものを感じていました。
ただ、面と向かってそう言えるほど私は強くはなく。「今日初めて会ったのでそんなのよく分からないですよ」とヘラヘラ笑ってごまかしてしまいました。
じゃあどうですか?僕ら付き合ってみません??
(はっ?どういうこと??)
私はここまで決して思わせぶりな態度を取ったわけではありません。
何より、42歳音楽業界フリーランスだって私に好意を抱いているような様子はなく、とりあえず女性であれば誰でもいい、という手当たり次第な雰囲気を感じました。
男女なんてすぐ判断できるものじゃないし、考える時間って意味あります?だったらまずは付き合ってみて、それから決めたら良くないですか?
(…。)
私が引き続き、「いやいやいや、今日会ったばかりなんで」と笑ってごまかしていると、
じゃあ、今後また会って考えていくのどうですか?
私はこの居心地の悪い空気から逃れたい一心で、「ええ、まあ…」と返事をしてしまいました。実際はもう会う気はないのに。
じゃあ、次も会いましょう!ぜひよろしくお願いしますね。
42歳音楽業界フリーランスは、そんな私の本心を知らず、満足顔でお会計となりました。
ちょっとモヤるお会計問題
Omiaiの初回デート費用の設定で【男性が全て払う】を選択していた42歳音楽業界フリーランス。
お会計(良心的な居酒屋につき、合計3000円也)では、
じゃあ、1000円でいいですよ。
と私からあっさり1000円札を徴収していきました。
いえいえ、私としては割り勘OKなんです。女の私だって働いてますし、もうアラフォーですし、男が奢れとは思ってないんです。ましてや、困窮気味の経済状況を聞かされた後ですし。全然払います。
ただね、2点だけ言わせてください。
まず、1点目。
彼は緊張からかお酒を何杯も飲み、料理のほとんどをバクバク食べる一方、(下戸の)私はソフトドリンク1杯に料理もつまんだ程度でした。←私が食べる隙もないくらいだった。
だから、ここでの女性1000円は実質的には割り勘(むしろ私が少し多めに出してるくらい)。それを、”でいいよ”という風に言われてしまうと、少々モヤる。
この意見に賛否両論あるのは分かります。一緒に過ごした時間の代金、”どちらがどれだけ食べた飲んだ”は関係ない、むしろそれ言う方がケチ臭いって話ですよね。
でもこのシチュエーションで、(私含めて)女性でモヤる人が少なくないのは事実です。
そして、2点目。
【男性が全て払う】を選んでおきながら、土壇場で女性からお金を取るのは、非常にカッコ悪い(というかプチ詐欺)です。
仮に女性が「私も払いますよ」と申し出たとしても、ここでは初志を貫いて欲しいところ。また会うつもりなら、なおさらです。
それが嫌なら、予め【男性が多めに払う】【割り勘】を選んでおいて欲しいです。そのせいでマッチング率アポ率が下がるとしても、それはそれで現実として受け入れましょう。
しつこく続くLINE・電話攻め、そして結末は?
改札前での別れ際、やっと解放されるという安心感に包まれる私に対して、
じゃあ、また連絡しますね!これからもよろしくお願いします。
と晴れ晴れした顔で言う42歳音楽業界フリーランス。
心が痛まなかったわけではありません。
でも、もう会うことはありません。
当日中にお礼LINEが来たので、それには当たり障りのない感じで(次を匂わせることなく)返信しておきました。
(この先もし誘われたら、その時は適当な理由をつけて会わずに断ろう)
そう考えていました。そして、アポから1週間後の平日深夜、早速LINEが来ました。
今起きてます??
プッシュ通知で確認すると、この一言だけ。
恋人でもない間柄で、深夜に他愛もない会話を始めたくはありません。
もう寝たことにして、未読スルーを決め込みました。
そのまま翌日も翌々日も未読のまま放置していると、またもや深夜に追いLINEがきました。
もしもーし?LINEみてます??
向こうに悪気がない(むしろ、前回きちんとお断りしなかった私が全面的に悪い)のは分かるのですが、なんだかもうLINEを開封するのが恐怖で、指が動かない…。
またもや未読スルーでやり過ごしました。
(これで全てを悟ってくれるといいな…)
それから2週間、追いLINEもなくなり、私は安堵していました。
その頃には、すでに気を取り直してOmiaiアポ3人目となる男性と出会っており、その夜はちょうどその男性とご飯を食べていました。まさに食事の最中のこと。
バッグの中で振動を続けるスマホ。見ると、42歳音楽業界フリーランスからのLINE電話でした。
(もう終わったものだと思っていたのに…)
はっきりお断りもしないまま放置した私に非はありますが、何度も何度もしつこく連絡してくるのは恐怖でしかありません。
結局そこでも電話には出ずに突っぱねましたが、あまりに長く続く(諦めの悪い)コールに終始心臓がバクバク。せっかくのお相手との食事の時間も台無し。
このLINE電話、また数日後の夜にかかってきましたが、私は再度無視しました。
そしてそれを最後に42歳音楽業界フリーランスからの連絡はなくなりました。やっと終わったのです。
この男性に対しては申し訳ないことをしてしまったと反省する一方で、
- 滑り出しがよくても、それだけでは判断はできない
- 面と向かって断るのって、難しい
とつくづく感じた一件でした。
後日談(男性のその後、そこからの学び)
関係を絶った側の私としては、この男性のその後については当然知る由もなかったのですが、、、
つい最近、偶然にもその後を知ることとなりました。
なんとこの男性、私とのマッチングのわずか数ヶ月後にまさかの電撃婚を遂げていたのです。
お相手女性は同じ音楽業界で長年苦楽を共にしてきた仲間の一人。美人な演奏家で、ブログやSNSにもファンを多く抱えている方です。
「結婚願望はない」彼に、彼女から猛アプローチの末に結婚に至ったようです。
マッチングから数ヶ月後といえば、私がアプリを辞めて結婚相談所に移った頃。
私が結婚できたのはその1年以上先ですが、必死に婚活している私を差し置いて、結婚願望もなかったこの男性の方がとっくの先に(1年以上も早く)結婚していた、ということに驚きました。
しかし、それ以上にインパクトのあったこと。
それは、私が「歯が黒い」「経済観念が低い」「人生にだらしがない」とバッサリ切り捨てた男性にも、他の女性から見れば(猛アタックするほどの)高い魅力があったということ。
それが、音楽の才能なのか、現場での信頼感や仕事のセンスなのか分かりませんが、私の価値観で全てが推し量れるわけなど到底ないということ。
私にとっては違かった。ただそれだけなのです。
誰にでも、どんな人にも、ちゃんと相手はいる。
これが今回の件で得た、大きな学びです。
もちろん、この男性に限らず、私にも皆さんにもいえることです。
さて、42歳音楽業界フリーランスの次に出会ったのは、38歳エンジニアでした。続