アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
アラフォーで遅まきながら婚活開始→マッチングアプリで惨敗→IBJの相談所に移籍し40歳で無事成婚した仲人です。
私は38歳の時に婚活しようと思い立ち、真っ先に始めたのはマッチングアプリでした。
理由は単純で、同じアラフォーの女友達が利用経験者であり勧められたこと、そして(女性は)無料で始めやすかったから。
人気のペアーズは、若者向けの恋活アプリというイメージが強く、アラフォーの私には気が引けました。
そこで、少し地味で真面目に思えたOmiaiを選んでみました。
といっても、内心、マッチングアプリ=出会い系というイメージがあり、「そんなアプリを自分が使うなんて、、、」という葛藤もありました。
なんだかんだで、ダウンロードするまでに1〜2ヶ月は迷っていた気がします。
今となっては、「38歳アラフォーなんだから、もっと焦れよ!」と思いますが、当時はまだアラフォー女性の婚活市場での価値に疎く、自分の置かれた立場に無自覚でした。
そんなこんなで、やっとこさOmiaiをダウンロード。
適当な写真をカメラロールから探してアップし、当たり障りのないプロフィール文を書いて、活動スタートしました。
始めてみたらマッチングアプリにもすぐ慣れたのですが、当初は、プロフィール写真を選んだり自己紹介文を書く行為さえ恥ずかしくて仕方なかったことを思い出します。ほんとプライドの塊ですね笑
結論からいうと、Omiaiの使用期間は2ヶ月程度、結果として4名の男性とアポできました(アポという言葉も、アプリを通して覚えました)。
※なお、アポに至らないマッチングだけの男性であれば、もっともっといましたよ。
【1人目】41歳・医師 ←今回はこの話!
【2人目】42歳・音楽業界フリーランス
【3人目】38歳・エンジニア
【4人目】46歳・Web制作会社役員
今回は、私の記念すべき初マッチング相手となった「41歳医師」について書いてみます。
※個人の特定を避けるため、お相手情報には若干のデフォルメを入れております。
真面目そうなお医者さんからいいねがきた
アプリをダウンロードしてプロフィールを作成し、なんとなく眺めただけで終わった金曜夜。
その翌日の土曜朝、気づくと41歳医師からの”いいね”が届いていました。私にとっての初いいねでした。
(みんなに人気の「お医者さん」から私に”いいね”??うっそーん、これは詐欺じゃないの??)
そんなことを思いながらプロフィールを見ると、国立大学の医学部を出ていて、中規模の病院に務めるお医者さんとのこと。診療科は、内科(の一種)。
写真は、白衣やスクラブで誰かにレクチャーしている仕事中の姿が何枚かと、他には海パンで砂浜バーベキューしているプライベートな写真(※)。
※砂浜×海パンでも全然チャラくない不思議、むしろこの状況でも地味さが際立っていました。
自撮りでもなければ、アプリ用に作り込んだ写真でもなく、(第三者が撮影した)日常を切り取った飾らないものばかり。たまにピンぼけ写真があるのも、等身大でいい感じ。
写真から分かるのは、丸っとした地味で非モテなお顔とやや小太りな体つき。物静かそうな雰囲気。ただし、その中にある程度の社交性も垣間見える、絶妙なバランス感。
プロフィール文も非常に謙虚で、普段の同僚との関わり方や仕事に対する熱意などが、ほどよく書かれていました。
もしこの医師が、イケメンだったり、写真が妙に素敵過ぎたり、文章に傲慢さが透けて見えていれば、「遊び人かな?」「何か裏があるのでは(詐欺)?」と警戒しますが、この41歳医師は全てが真逆。そこが非常にリアルで、好感すら持てました。
私は、医師という職業に特別憧れがあるわけでもありませんが、一般的な感覚レベルで、賢そうとか立派そうというイメージは持っています。
そして、面食いでもなければ、男性の身長・体重といった容姿にもこだわりがありません。
「へぇ、お医者さんかぁ。真面目そうな人」
もはや避ける理由もなく、慣れないながらもいいねを返してマッチングしました。初マッチングです。
するとすぐにメッセージが来ました。
滑らかで違和感のないメッセージやり取り
なおさん、初めまして✨マッチング頂きありがとうございます😊
(苗字)と申します😄よろしくお願いします!
まず最初に、マッチングのお礼に加えて苗字を名乗ってくれ、常識をわきまえた人だなと感じました。苗字は、少し珍しいものでした。
アプリが初めての私にとっては、”マッチング”という言葉をサラッと使うことに少し驚きましたが、アプリでは普通のことなんだと後で知りました。
挨拶以降のやり取りもとてもスムーズ。私のプロフィールを読んだ上での踏み込んだ質問をしてくれ、
高知県のご出身なんですね😃実は僕の母親は愛媛出身でして、四国には馴染みがあります✨高知県だと鰹のタタキが美味しいですよね?
その流れで会話がどんどん広がり、
私は歴史好きなので、坂本龍馬の本も読みました。あと政治家さんだと、◯◯さんなんかも有名ですね😆😆。なおさんは、地元にはよく帰るんですか?
なるほど、甥っ子さんに会いに😄!僕も妹夫婦に姪っ子がいまして、時々会いに行くんですよ。生意気盛りですが、本当に可愛いもんですよね🥰
こんな感じで、お互いの情報交換が進む進む!
なおさんはお仕事とても頑張られているんですね😲。一人でそこまでやられてて✨本当に尊敬します。
いえいえ、私なんて😅。規模の小さな病院なので、人手不足で毎日アワアワしております😵🌀
こんな風に、時には自虐で自分を下げつつ私を立ててくれるなど、良い意味で医者のイメージを裏切る人。
やり取りは終始滑らかで違和感もなく、相手を楽しませながら情報を上手に聞き出す会話力のようなものに、地頭の良さを感じました。
※その後、何人もの男性とメッセージを交わしましたが、これほど会話のラリーが楽しく長く続いたのは後にも先にもこの41歳医師だけ、というくらい素晴らしかった…。
ほんの少し気になったことといえば、おじさんに似合わず文中に絵文字が多いこと。笑
でも、これもきっと、非モテなりに女性に歩み寄る術として頑張ってやってるんだろうな。そう思うと、可愛らしくも見えました。
そうこうするうちに、突然ブッ込まれました。
なおさんは、今婚活目的ですか??単刀直入ですが、早めに結婚したい方ですか😄?
(おぉ、マッチングアプリって、こんなに露骨に結婚話するものなのか!)
驚きながら、「婚活目的であること」「年齢を考えると結婚は急ぎたいが、お相手ありきのことなので、お相手の意向も汲みたい」と少しカッコつけた答えをする私。←プライド高めの38歳笑
聞くと、この41歳医師は結婚願望高めで、とても焦っているとのことでした。
趣味はやりつくしていて、残りの夢は結婚とマイホームだけなんです😅💦
私も38歳なのでゆっくりしている時間はないわけですが、マッチング当日のやり取りで、ここまで言及することに驚きました。※あとで親友に、婚活だとこのくらいはよくあることだと教わりました。
とにかくそんな感じで、驚きながらも、比較的楽しくメッセージをやり取りすることかれこれ1時間。
ところで、なおさんは来週の土日はお休みですか?差し支えなければ、一度都内でお茶でもいかがですか😄?
アポの打診をされました。
スピード展開にまたまた驚きましたが、渋る理由もなく、とりあえずお誘いに乗ってみることに。
ちなみにこのお医者さん、東京住みではなく(この時私は東京在住)、東京まで新幹線で2時間の地方にお住まいです。自己紹介欄にも、「東京と○○(地方)を行き来しており、今は○○(地方)にいることが多い」旨はきちんと書かれていました。
(地方に住みながら、東京在住の私とマッチングして婚活話するのには、どういう意味があるんだろう?)
そう思わなかったわけではありません。
ただ、会話から東京には頻繁に来ている様子だし、例えば、(職業柄)一時的に地方で就業しているだけで、将来的には東京に戻るつもりなのかもしれません。
この段階では深く聞かないでおくことにしました。
あれ?と思ったアポ場所の提案…
良くも悪くも、遊び慣れてなさそうな大人しい(でも誠実そうな)お医者さん。
現時点では特に嫌なところは見つからないけど、実際会うまではなんともいえません。
いざ会ってみたら「うわぁ…」と思うかもしれないので、変に期待しすぎないようにしようと思いました。
アポを打診された週末は、学会があって地方から新幹線で都内に来るのだそうです。
時間を決めるやり取りの中で、41歳医師がおもむろに学会の講演表のPDFを送ってきました。
○日は(会場名)で学会がありまして。この14:00の講演が終わってから向かいますので、16:00の待ち合わせだとちょうど良いです😄!
別に疑っていたわけではないのですが、わざわざ学会の講演表まで送ってきたのは、本物の医師であることを密かにアピールしたかったのでしょうか?それともただの情報共有?
真意は分かりませんが、一応、日時+会場名で検索したら、その日その会場でその学会が開催されることが分かりました。
講演表まではウェブには貼り出されてなかったですが、おそらく私に見せてくれたのは関係者用のPDFなのでしょう。
その辺含めて、特に怪しむ必要もない本物のお医者さんのようです。
次に場所(駅とお店)を決めようとすると、間髪入れずメッセージが来ました。
場所は、ここでいかがですか?→(ぐるなびURL)
このお店は私が東京に来た時、よく行くんです😄
送られてきたのは、新幹線の停車駅すぐのイタリアンカフェ。高級店でもなければ、ファミレスでもない、その中間的なカジュアルなお店。
いつも新幹線に乗る前後に、ランチやお茶で愛用しているのでしょうか?
私の出やすい場所かどうかや、2人の中間地点を探るでもなく、いきなり自分の都合(新幹線への乗りやすさ)優先でお店を提案されたことに違和感がなかったわけではありません。
また、慣れた手つきでお店のURLを送ってくるあたり、(地味な見た目や大人しそうな性格に反して)もしかして普段からこういうこと(=婚活のアポ)をし慣れている人なのかな?とも思いました。
ただ、学会の当日にそのまま地方に帰る予定だとすれば、時間的な都合でこのお店以外の選択肢がないのかもしれません。
(ここであれこれ疑問を持っても仕方がないし、とりあえず一度会ってみて、それからだ!)
そう思って、自分の中に沸いた違和感に一旦目を瞑り、41歳医師の申し出を明るくお受けしました。
ありがとうございます✨では私の方で予約しておきますね😄
そう言ってくれて、マッチング後2時間近くに渡るやり取りを終えました。
会う約束をしたらLINE交換をするものなのかな?と思っていましたが、特に誘われず。私も初めてで勝手が分からず、そのままにしました。
アポ前日の出来事(突然の時間変更・詳しい道案内)
さて、アポ日までは1週間空くわけですが、その間何らかのやり取りをするものかな?と思いながらも、41歳医師からは何もメッセージは来ませんでした。
少し寂しい気もしましたが、医師という職業柄、まだ会ったこともない人と平日にどうでもいいやり取りをするほど暇じゃないのかもしれません。
あるいは、婚活ではこれが普通なのかもしれません。
私もあらゆることが初めての状態。お作法がよく分からなかったので、とりあえず全て相手の方針に合わせて、とうとうアポ前日を迎えました。
ここまで全くやり取りがなかったので、さすがに「本当に明日会うのだろうか?」と少し不安に駆られ始めていた頃、Omiaiの通知が。
41歳医師からのメッセージと分かり、安堵する私。開いてみると、、、
お疲れさまです😆明日、17時でもいいですか?😄
1週間ぶりにきた1発目のメッセージが、この一文(原文ママ)でした。16時→17時への時間変更。
なんとも唐突な…
正直このくらいの時間変更は全く問題ないのですが、せめて「すみませんが…」や「○○という理由があって」くらいの一言は添えてほしいところ。
詫びる素振りもなく、と〜ってもカジュアルに時間変更を伝えてきたことにはやや違和感。1週間前の印象とは、だいぶギャップを感じました。
前回は可愛らしく思えた文中にやたら多い絵文字も、このシチュエーションではやや非常識にさえ写ります。
一応、努めて明るく時間変更を承諾しましたが、それに対しても「ありがとうございます」や「すみません」といった返しはなく、矢継ぎ早に次のメッセージが続きます。
お店の場所わかりますか😄?
○○駅の●●改札から出るとスムーズです💡
今度はご丁寧にも、ルート案内をして頂きました。
身勝手と親切という矛盾した印象に、41歳医師をどう評価していいのか複雑な心境でした。
(まあ、会ってみないと分からない。会ってから考えよう)
再びそう思うことにしました。
お互いに「では明日よろしくお願いします!」と締めくくり、アポ前日のやり取りを終えました。
アポ当日のまさかの出来事…
いざ、アポ当日。
約束は17時からですが、ちょうどお昼時の12時過ぎにOmiaiに41歳医師からメッセージ通知が入りました。なんだろう。
おつかれさまです。なおさんスミマセン、今日仕事になってしまい、行けなくなってしまいました😵💦すみませんが別日にしていただけますか?急なことですみません💦
なんと、本日のキャンセルと日程変更のお願いでした。
昨日の時間変更に比べれば、文章に多少の申し訳なさが滲み出てはいましたが、それでもやはり、この期に及んでの絵文字の多用には気持ちがモヤりました。欲を言えば、カタカナの”スミマセン”にも。
(一週間前の”常識のあるまともなお医者さん”はどこへ行ったんだろう…)
キャンセルそのものよりも、対応・態度がなんだか残念に感じます。
また、(医師という職業を考慮したとしても)あまりに度重なる予定変更にも疑問が沸きました。
実は、今日・昨日だけでなく、1週間前に日時決めの際にも、「あ、やっぱり日曜より土曜にしてもらえますか??」「(15時と決めた直後に)ちなみに16時だと難しいですか?」とちょこまか予定変更があったことも思い出しました。
その時には何も思わなかったけど、その後繰り返される予定変更にだんだんと違和感が。。。
医療従事者でもない私にお医者さんの生態系は分からず、推測にも限界がありますが、今日の件だけをとってみても、ドタキャン理由はしっくりきません。
まず41歳医師は東京まで新幹線で2時間の地方に住んでいます。
学会のために上京し、本日14時からの講演に参加(発表者か聴講者かは不明)する予定だと聞いていました。
本日の学会のために、前日から東京に前入りしていたのか、それとも今日午前中に新幹線で向かう予定だったのかは知りません。どちらのパターンもあり得る話ではあります。
仮に、前入りしていたとすると、41歳医師の働く地方での急な仕事には対応できないのでは??それとも、東京で臨時で発生する仕事があるのでしょうか??
また仮に、今日出発だとしたら、遅くとも(学会会場までの移動も考慮して)午前11時までに地方を出ていなければならず、そうであるなら今は新幹線の車中のはず。新幹線に乗る前(=午前中)に急な仕事が入ったということであれば、私にはもっと早く連絡が来てもよいはずですが、今はもう午後の12時過ぎなのです…
もちろん、私と会うのが億劫になったとか、先に他の良いお相手ができたとかで、”急な仕事”というのは体のよいお断りの口実である可能性も考えました。
ですが、そうであれば昨日はなぜカフェまでのルート案内をご丁寧にしてくれたのか?少なくとも、昨日の夕方時点ではこの41歳医師は私と会う気でいたように思います。
また、今日のメッセージの最後には「別日にしていただけけますか?」と書かれています。もう会う気がなくなったのであれば、わざわざ”別日”を匂わす必要もありません。
ということで、モヤる気持ちはありましたが、またも努めて明るく41歳医師の申し出を承諾しました。こちらは気にしてないので、ひとまずお仕事頑張ってくださいね!というニュアンスで。
すぐに既読になりましたが(Omiaiのメッセージは、未読・既読が分かる)、それに対する返信(お礼や別日の具体的な提案)はありませんでした。
この既読スルーの真意は分かり兼ねましたが、”急な仕事”が本当だとすれば、今バタバタの真っ只中でキャンセル連絡するだけでやっとなのかもしれません。あるいは、次に東京に来る予定がまだ分からない(分かってから連絡くれる)のかも?
そう思って、その日のやり取りは終えました。
その後の連絡、41歳医師の答えとは?
それから再調整の連絡が入るのを待っていましたが、ドタキャンから数日経ってもメッセージは来ませんでした。
(あれ?これはもしや、ご縁がなかったということなのか?)
とはいっても、最後のやり取りでわざわざ”別日”と言われたし、私の返しに不備があったようにも思えません。
だとすると、マッチング後そうだったように平日には連絡しない主義なだけかもしれないし、今後の予定がまだ見えない状況なのかしれない。
苦し紛れかもしれませんが、可能性は捨てきれませんでした。
また、所詮アプリでやり取りしただけの相手なので、予定が先になればなるほど、お互いにモチベーションは下がっていきます。もし会うのであれば早い方がよいとも思いました。
話が逸れますが、私にはよく連絡を取り合うアラフィフ既婚男性の友人がいます。
たまたまこの間に会う機会があり、このことを相談してみました。今なぜ連絡が来ないのか、私の独りよがりな点はないか、人生の先輩として・男性としての意見を求めたのです。
私から一連の流れを細かく聞いたその友人は、
- 私側に何か失態があったようには見えない
- 客観的にいって非常に良いやり取りができている
- この流れでフェードアウトだとしたら不思議だよね
と感想を述べました。
また、その友人の奥様が看護師で、奇遇にも41歳医師の診療科(内科の一つ)と分野が同じであることが判明。
その奥様からは、「病院によるから一概には言えないけど」という前置きの上で、この診療科で平日一度も連絡ができないほど忙しい働き方は滅多にない、との情報も仕入れました。
(一体、なぜ?)
ますますモヤモヤが積もります。さっさと白黒つけたい!という思いが強くなりました。
そしてまた週末がやってきました。ドタキャンから1週間、41歳医師からメッセージは来ないままです。
私はその友人の勧めもあり、自分からメッセージを送ってみることにしました。
- 近況のお伺い
- 次回の予定について
を、内容が重くならないよう、文面にかなり気を遣ってメッセージを送りました。
土日に出勤している可能性も踏まえ、すぐには読まれないかもしれないと思っていましたが、送って数分後には既読がつきました。
(あれ、やっぱり土日はお仕事お休みなのかな?)
私は41歳医師からの返信を待ちました。
しかし、しばらくしても返信は来ません。
(もしかすると仕事の合間に見ただけで、今は返事を打てないのかも。夜まで待とう)
どこまでも性善説な私です。笑
そして夕方になり、さらに夜になり、とうとう日付を跨いでも返信は来ませんでした。
私はそこで全てを悟りました。
そうです。これが41歳医師の答えなのです。
どこで何がどうなったのかは分かりませんが、もう私と会うつもりはないということです。
初めてのマッチングアプリで、初めてマッチングしたのがこの41歳医師だったわけですが、現実はそう甘くないことを突きつけられた気がしました。
後日談(41歳医師の正体)
この話には後日談があります。
「アプリには偽医者も多いよ。それ本物だったの?」などと周りに散々言われ、(職業の真偽はともかくも)色々と腑に落ちない点もあった私は、この41歳医師について調べてみました。
聞いていた珍しい苗字と、診療科(内科の一つ)、そしてエリアの3つのキーワードの掛け合わせ、「苗字+診療科+地方名」で検索してみたのです。
すると、とある病院のホームページがヒットしました。
ページを開くと、そこには私がアプリでやり取りしていたあの41歳医師の顔写真が!!!
肩書きをみると、病院の内科で部長を勤めていて、割と地位もあるお方のご様子。業界誌のインタビュー記事なども載っています。
フルネームも記載されており、下の名前もまたとても珍しいことが分かりました。この姓+名だと、おそらく日本に1人しかいないであろうレベル。
ちなみに、なりすまし(マッチングアプリで医師を装いたい他人が、この41歳医師の写真・名前を盗用)の可能性も考えましたが、あえてこの非モテな容姿の医師が選ばれるとは考えにくい。
それに、アプリでみた写真には、病院ホームページに載っていない完全プライベートなショットも含まれており、なりすまし犯が入手できるとも考えにくい。
きっと、この医師は、偽医師ではなく本物の医師。マッチングアプリも本人で間違いないでしょう。
入手したフルネームでさらに検索してみると、本名のTwitterアカウントが見つかりました。
先ほども言いましたが、このフルネームは日本に1人しかいないであろう珍しさです。よって、このTwitterは私がやり取りしていた41歳医師のアカウントと思って間違いありません。
みてみると、Twitterのプロフ写真もアプリで使っている写真と同じものでした。
プロフィールは、職業(医師であること)は記載せず、居住エリア(アプリと同じ)だけ表示されています。
フォロワー0名、フォロー2名(20代タレント)、ツイート数はゼロ。
…と思った瞬間、衝撃的なものを見つけてしまいました。
とある未成年の少女(おそらく中学生)の「家出をしました。今日泊めてくれる家を探してます」というツイートに、
○○(地方)でよければ、僕の家に泊まれますよ〜
とリプライしていたのです。
え…これは…
もうゾッとしました。
冗談か本気か分かりませんが、色々アウトでしょ…。
そもそもフルネームのアカウントで堂々とこんなリツイートをするITリテラシーの低さもかなりヤバい。
こんなヤバい中年医師を、「控えめで誠実そう」とか「地頭が良さそう」と思っていた自分を呪いたい…
会わずに済んでよかったです。
41歳医師の正体(本物の医師だが、、、色々ヤバい人)が分かってからは、婚活とは違う文脈で観察を続けました。
既読無視以降、なぜかアプリ内で私をブロックしなかった41歳医師のおかげで、その後しばらく(私がアプリを辞めるまで)彼の動向を追うことができました。
住所が東京になったり、地方に戻ったり、趣味欄に女子ウケしそうなもの(ディズニーランド、パンケーキなど)がどんどん追加されたり。
もはや目的が婚活なのか援交なのか分かりませんが、とにかく出会いに向けて試行錯誤を重ねているようでした。
しばらくすると、ある写真が追加されました。
自宅の洗面所で撮られた、風呂上がりの半裸の自撮り。
マッチングアプリで絶対NGといわれる、男性のイタい写真の代表格みたいな写真でした。
肉体アピールのつもりかもしれませんが、ぽっちゃりした中年がやるとむしろ逆効果…
一体どうしたのか、自分を客観視できずに完全に方向性を間違い始めた41歳医師。
最初に抱いた「地頭が良くて、謙虚で控えめ、誠実」という人物像は完全に崩れ去っていきました。
私はなんて人を見る目がなかったんだろう。お恥ずかしい限りです。
こんな風にして、私の初めてのOmiai、初めてのマッチングは幕を閉じました。
余談ですが、私はこの後ペアーズを使い始め、それから数ヶ月後にペアーズの新規会員にこの41歳医師が登場してきたのを見つけました。笑
Omiaiをやり尽くしたのか、狩場をペアーズに変えたようです。
そしてその数日後、ペアーズで私にこの41歳医師からの足跡がつきました。
いやはや、なんとも。。。
私をOmiaiでドタキャンした相手女性だと気づいたか定かではありませんが、いいねはして来ず、足跡だけを残して行きました。
それからしばらくして、私は婚活の場をアプリから結婚相談所に切り替えたため、その後の彼のことは知りません。
今どうしているんでしょうか…笑
さて、41歳医師の次に出会ったのは、42歳音楽業界フリーランスでした。続