マッチングアプリで結婚できる確率(ペアーズ の成婚率を検証したら、よくて2.18%だった話)

アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。

今回は「マッチングアプリで結婚できる確率」について、切り込んでみます。

マッチングアプリの成婚率は、本来であればマッチングアプリ全体で検証すべきなのですが、残念ながら各社データの揃い方はバラバラ。成婚率を検証できるレベルにありません。

そこで今回は、日本で最も使われているマッチングアプリ『Pairs(ペアーズ)』にフォーカスしました。

Pairs(ペアーズ)の紹介

ペアーズといえば、2012年のリリース以降、破竹の勢いで伸びている恋活・婚活アプリ。

運営元の株式会社エウレカのリリースによれば、国内の累計会員数は1000万人を超え(2020年時点)、もはや婚活中の方で知らない人はいないのではないかというレベルです。

ペアーズ累計会員数の推移

MMD研究所が行った「2021年マッチングサービス・アプリの利用実態調査」によると、タップルやOmiai、withなど競合アプリを大きく引き離して、利用率はNo.1。

利用経験のあるマッチングアプリTOP5

まさしく日本で最も使われているマッチングアプリであり、その圧倒的なシェアから、婚活業界においても決してスルーできない存在となっています。

いわばマッチングアプリの代表ともいえる『ペアーズ』の成婚率を出すことで、マッチングアプリ全体や個々のマッチングアプリの成婚率の高低についても、予測・判断がしやすくなるのでは?と考えています。

成婚率の出し方について

婚活業界において、成婚率の出し方は主に2通りあります。

①退会者からみた成婚率
 成婚率=成婚退会者数÷全退会者数

②会員数からみた成婚率

 成婚率=成婚退会者数÷会員数
 ※会員数は、年間平均や最新など色々

IBJ(日本結婚相談所連盟)では、退会者からみた成婚率(①)が使われることが多く、この場合の成婚率は平均30%前後。相談所によっては70%を超えているところもあります。

「退会者のうち、10人に7人が結婚相手を見つけている」という話なので、これはこれでスゴい。

しかしながら、ペアーズを始めとしたマッチングアプリで公表されるのは、もっぱら累計会員数。そのため①の成婚率は出しようがありません。

累計会員数をベースに使って出せそうなのが、②の会員数からみた成婚率。

ということで、今回は②の『会員数からみた成婚率』で統一してみていくこととします。

マッチングアプリの累計会員数からみた成婚率(②)を出し、同じく、結婚相談所の会員数からみた成婚率(②)も出して、比較もしてみましょう。

累計会員数の使用に関して

マッチングアプリの会員数が累計値であることには色々問題もあります。そもそもなぜ【累計】なのか?本来は、【現在】や【一定期間】の会員数が欲しいところなのですが、残念ながらマッチングアプリの事業者各社はその辺りを全て非公表としています。そんなわけで、マッチングアプリに関しては累計会員数を使った成婚率になりますが、その点はご容赦ください。

マッチングアプリ(ペアーズ)の成婚率

結論からいいますと、ペアーズの成婚率は2.18%でした。

それでは、算出のプロセスについて説明してまいります。

まず、ペアーズ が公表しているデータより、累計会員数(日本)と、ペアーズ で恋人ができた人数(日本)をまとめました。

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時期会員数(日本)恋人退会数(日本)参考URL
2019年1月累計600万人前後累計20万人2019年前期カスタマーケアレポート
2020年1月累計1000万人突破累計30万人(2020年3月)2020年カスタマーケアレポート
ペアーズの公表データ

表中の「恋人退会数」とは、ペアーズで恋人ができ(て退会し)た会員の数を指します。

また、ペアーズが公表している累計会員数には台湾や韓国など世界展開分も含まれていますが、今回成婚率を出すにあたっては日本国内の数に限定してみています。

累計会員数の推移(分母)

成婚率の分母に使う累計会員数について。

2019年前期カスタマーケアレポートによると、2019年1月時点で累計会員数は世界で1000万人を突破(日本・台湾・韓国合計)。

ここから、日本国内の会員だけに絞ると、(グラフを目視確認する限り)累計会員は600万人ちょっといるようです。

2019年前期カスタマーケアレポート

その後、2020年中(グラフ上、おそらく2020年1月頃)には、日本国内だけで累計会員1000万人を突破。

2020年カスタマーケアレポート

わずか1年で日本の会員数が400万人も増えており、やはりペアーズの勢いには目を見張るものがあります。

●2019年1月時点で日本国内の会員は累計600万人。

●2020年1月時点で日本国内の会員は累計1000万人。

ペアーズで恋人ができた数(分子)

「ペアーズで恋人ができた人数」とは、運営元の説明によると、

卒会時のアンケートで「ペアーズで恋人ができた」を選択した会員の総数より算出。2019年1月時点でついに累計20万人を突破しました。

https://www.pairs.lv/pairs-10million-thanks

とのこと。要は、退会時のアンケートでそう答えた人の数です。

2019年1月時点
2020年3月時点

2019年1月時点で累計20万人だった恋人退会者数も、2020年3月時点では累計30万人以上となっています。※300,000万人は誤表記として30万人に補正。

申告ベースとはいえ、この差分を見るだけでも10万人(5万組)以上のカップルが生まれているわけで、ペアーズの恋活業界における威力は侮れません。

●2019年1月時点で日本国内の恋人退会者数は累計20万人。

●2020年3月時点で日本国内の恋人退会者数は累計30万人。

ペアーズで恋人ができる確率(5%)

ここまでで揃った数字から算出しうるのは、「ペアーズで恋人ができる確率」です。

念のため出してみましょう。

2019年1月までに、ペアーズには累計600万人もの会員が登録しており、その時点で既に恋人ができて退会している人数は20万人なので、単純に、

20万人 ÷ 600万人 = 3.3%

とみてもいいのですが、、、急成長を遂げているペアーズでは、分母においた累計600万人の中には2019年1月直前に登録して活動を始めたばかりの人も多数含まれてしまいます。

そういった活動開始間もない人は、まだ恋人を見つけている可能性は低いわけですから、この算出だと若干不利。そこで、その方々が十分活動できたであろう2020年3月まで待ってみるとします。

この場合、2019年1月時点で累計600万人の会員がいて、その1年2ヶ月後の2020年3月時点で、既に恋人ができて退会している数は累計30万人なので、

30万人 ÷ 600万人 = 5%

となります。

今度は逆に、分子においた30万人の中に、(分母の対象外の)2019年2月以降にペアーズに登録した人も含まれることになろうかと思います。

つまりこの5%は、分母となる会員の動向を十分(1年2ヶ月も)追った上に、分母以外の会員からの成果も含めて算出しており、ペアーズ側に大分有利な出し方となっています。

かなり甘く見積もって、ペアーズで恋人ができる確率は5%だということが分かりました。

●ペアーズで恋人ができる確率は5%

ペアーズでできた恋人と結婚する確率(43.6%)

さて、今回の主題はあくまで「結婚できる確率」です。「恋人ができる確率」ではありません。

ペアーズを始めとしたマッチングアプリは、マッチングそのものがサービスの主目的であり、また、会員の目的も必ずしも婚活とは限りません。

つまり、マッチング以降の進捗や最終的な結末(結婚したかどうか)までは、完全にサービスの範疇外。交際・結婚に関する数字も当たり前のように取れているわけではないということ。

一応探してみたところ、こちらの「2018年度 Pairs事業説明会」にて、

  • 2017年入籍者数(日本)推計18,500人
  • 恋人退会?の1年後の結婚割合は約49% ※既に結婚21%+結婚予定28%

と発表されています。

また、以下のようなアンケートデータもありました。

ペアーズで恋人と出会って退会した元会員の約60%*が入籍・婚約していると回答しました。※ペアーズ退会者アンケート 2018年11月実施 回答者583人

https://www.pairs.lv/pairs-10million-thanks

もしこれらの発表を信じるなら、「ペアーズで恋人ができた退会者の約50%がその相手と結婚に至る」ということになるわけですが…

どれも、推計の根拠やデータ取得時期等に不明瞭な点が多く、また会員規模の割に回答者が少な過ぎるなど、かなり良い方にバイアスがかかっている感は否めません。

婚活経験者としても、仲人としても、周りの利用者の話を総合しても、「いやいやいや、マッチングアプリでそんなに結婚できるわけないでしょう」と思わざるを得ないのです。

そこで、以下のデータを見つけてきました。

https://www.service-js.jp/uploads/fckeditor/uid000003_201402251815517453e552.pdf

少々古いですが、2010年に三菱UFJリサーチ&コンサルティングが結婚相談所・結婚情報サービスの事業者に対して行った調査では、サービスで知り合った人と交際した人は47.7%、婚約・結婚まで至った人は20.8%。

サービス内交際率(47.7%)
サービス内結婚率(20.8%)

つまり、結婚直結型の結婚相談所・結婚情報サービスですら、交際から婚約・結婚まで漕ぎつける確率は、43%くらいです。

20.8% ÷ 47.7% = 0.4360… ≒ 43.6%

(結婚を目的としない恋人づくりも含まれる)マッチングアプリの方が、結婚相談所・結婚情報サービスよりも、交際から結婚に移行する確率が高いとは到底信じられません。

誠に勝手ではありますが、ここでは、マッチングアプリでできた恋人が婚約者以上に進展する確率を43.6%と仮定します。←それでも高過ぎだと思いつつ。

●ペアーズでできた恋人と結婚・婚約する確率43.6%

IBJ(結婚相談所)は60%前後

IBJ(結婚相談所)では、真剣交際から成婚への移行率は60%前後。つまり、IBJでできた恋人と結婚・婚約する確率は60%前後です。※多くの相談所では80%前後。

本気で結婚したい人だけが集まって、間に仲人も入ってサポートして「60%前後」なので、本気度バラバラ・恋活含み・仲人不在のマッチングアプリで50%というのは、やはり考えづらいなぁと思います。

【結論】ペアーズの成婚率(2.18%)

やっと本題の、「ペアーズの成婚率」です。

ペアーズ で恋人ができる確率は、かなり甘く見積もって「5%」。

そして、その恋人と結婚・婚約する確率は、これも甘くみて「43.6%」。

5% × 43.6% = 2.18%

かなり甘くみて、ペアーズの成婚率は2.18%だということになりました。

★ペアーズの成婚率は2.18%

一方、結婚相談所の成婚率は?

一方、結婚相談所の成婚率はどうでしょう。

上で使った「結婚相談所・結婚情報サービスの事業者に対して行った調査>サービス利用後の婚姻状況」より20.8%とする見方もあるのですが、最初のお約束通り、②の「会員数からみた成婚率」で算出していきます。

経済産業省が出した成婚率(8%前後)

かなり古いデータにはなりますが、経済産業省が2006年に出した調査報告によると、以下の通り。

[1年間の成婚者数 ÷(調査時の)現会員数]という計算により、女性の成婚率が8.6%、男性の成婚率が7.9%とのこと。

結婚相談所は、マッチングアプリほどに会員数が急激に推移することはありませんので、分母の「現会員数」は、概ね1年を通した平均的な会員数だと捉えてよいかと思います。

ということで、【累計】か【1年間】かの分母の期間の取り方に違いはありますが、マッチングアプリの成婚率の算出方法と方向性は同じ。

こうして比較してみると、2006年当時(調査時2005年)の結婚相談所でも、成婚率は今のマッチングアプリの約4倍はあるといえます。

★結婚相談所の成婚率は8%前後(経済産業省の調査)

→ペアーズの約4倍

IBJ(日本結婚相談所連盟)の成婚率(12.68%)

経済産業省のデータはあまりにも古く、信用ならんという方もいらっしゃるかと思います。

そもそも2006年といえば、IBJもまだ生まれて間のない時期。おそらくこの調査対象にも含まれていないでしょう。

せっかくIBJ(日本結婚相談所連盟)の結婚相談所をやっているのだから、出さない手はありません。

まず、IBJ(日本結婚相談所連盟)の会員数は2020年1月時点では約63,000名、2020年12月時点の会員数は約68,000名。年々堅調に増えてはいますが、マッチングアプリに比べると伸び方は緩やかです。

ここでは、一旦2020年12月時点の会員を分母に採用しましょう(大きい方の数字を分母に採用するので、成婚率は不利に傾きます)。

そして、2020年の1年間の成婚者数は8,624名。

8,624名 ÷ 68,000名 = 0.12682… ≒ 12.68%

経済産業省とほぼ同じ算出方法で出したIBJの成婚率は、かなり厳しめに見て12.68%という結果になりました。

マッチングアプリに比べると、6倍ほど高い成婚率ということになります。

★IBJ(結婚相談所)の成婚率は12.68%

→ペアーズの約6倍

外部成婚も含めると成婚率18%

分子に使った成婚者8,624名は、両者がIBJ会員同士の成婚者数(内部成婚)です。他連盟などIBJ外の方と成婚したIBJ会員(外部成婚)も含めると、2020年のIBJ成婚者は12,249名。この外部成婚まで含めたIBJ成婚者数を分子に用いた場合の成婚率は、18%になります。

本気で結婚したい人ほど結婚相談所(可能性はマッチングアプリの6倍)

マッチングアプリと結婚相談所の成婚率を比較してみたところ、結婚できる可能性が高いのはやはり結婚相談所だと分かりました。

その差は約6倍。←マッチングアプリに甘く、結婚相談所に非常に厳しい見方をした上で。

この事実から言えることは、シンプルに「本気で結婚したい人ほど、結婚相談所に行くべきということです。

マッチングアプリで婚活するより、結婚できる確率を少なくとも6倍は上げられます。

例えるなら、大学受験のための予備校や、体づくりのためのスポーツジムと同じ。

(もちろん最低限の経済力を前提としますが)どうしても行きたい大学がある人ほど予備校に通いますし、本気で痩せたい・鍛えたい人ほどジムを活用します。

どちらも自力で達成する人はいますが、人は効率や確実性を求めて予備校やジムに投資する(外部の力に頼る)わけです。

というわけで、もしあなたが結婚に対して、成果を確実にしたいのであれば、マッチングアプリではなく結婚相談所をおすすめします。

「でも結婚相談所って、ヤバい奴が多いんでしょ?」

「アプリのように、”普通の”人と出会いたい」

そう思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今や結婚相談所は結婚できない余り物の寄せ集めではなく、比較的ハイレベルな男女の集団となりつつあります。

私自身の経験(マッチングアプリ婚活→結婚相談所へ切り替え)からいっても、マッチングアプリの方が、メッセージ段階で会話が成立しない人、不義理な人(意味不明なブロック・フェードアウト)が多く、見た目は普通に見えても人間性はどうかと思う人が多かったです。

それが結婚相談所に切り替えた途端に、出会う人はエリートばかりで、不誠実な対応も違和感もなくなり、ストレスは大幅に減りました(相談所のルールのおかげということもありますが)。

今も、仲人として日々の新規入会者を見ていますが、「おぉ!」と唸るような男女が本当に毎日毎日入会してきます(そして、あっという間に売れていく)。

とはいえ、マッチングアプリでの婚活は否定しない

繰り返しになりますが、結婚できる確率でいえば、マッチングアプリより結婚相談所なのはいうまでもありません。

とはいえ、マッチングアプリはその圧倒的な利用者数ゆえに、数でみると多くの成婚者が生まれているのも事実。

上述の通り、ペアーズでは、2017年の入籍者数(日本)を推計18,500人と公表しています。

また、2019年1月から2020年3月にかけての1年2ヶ月の間に、ペアーズで恋人ができて退会した人は約10万人(※)。

※2020年3月時点の累計30万人−2019年1月時点の累計20万人=10万人

仮にその中の10%でも結婚に至っているなら、1年ちょっとの間でペアーズから1万人の成婚者(5千組以上の夫婦)が生まれていることになります。

IBJ(結婚相談所の内部会員同士)の年間成婚者数が8,624名(2020年)であることを踏まえると、ペアーズが生み出す成婚者の数は決してバカにはできません。

しかも、費用は月額たったの数千円程度(女性はほとんど無料)。

ですので、結婚相談所の仲人をやっている私としても、以下の全てに当てはまる方であればマッチングアプリで婚活してみるのもアリだと考えています。

  • 結婚願望はあるが、そこまで急いでいない(2〜3年以内で決まればいい)
  • 仮に失敗してもまだ年齢的に取り返しがつく(20代)
  • 異性との付き合いは得意な方だ(恋愛経験・コミュ力・見切り力etc)
  • 相手のスペックに大きなこだわりナシ

逆にそうでない方(早めの結婚希望/年齢高め/恋愛経験乏しい/こだわり条件アリ、のいずれか)は、いくら安いとはいえ、マッチングアプリ1本での婚活は一番大事な時間(若さ)を失うという意味で非常にリスキー。

なお
なお

婚活では、お金より時間の方が貴重です。

そうした方々に「マッチングアプリを使うな!」とまでは言いませんし、可能性の一つとして利用もアリだとは思いますが、あくまでベースに他の婚活手段を置いた上での補助的な使い方を推奨します。

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