アネマリ結婚相談所の宮崎なおです。
最新のIBJ成婚白書(2022年度版)から、成婚の秘訣を探るシリーズ。
初回では、IBJで成婚する人と退会する人の違いを、そして前回は、IBJ成婚者の年齢別の活動期間を、それぞれみてきました。
今回は、「IBJ成婚者の年齢別の申し込み数・申し受け数とお見合い数」をみてみましょう!
同年代成婚者の活動履歴、自分の年齢と照らし合わせて参考に!
成婚白書に出てくる、平均・中央・最頻の各代表値の意味・特性は以下の通り。
いずれもデータ全体の特徴を表す値ですが、それぞれに得意・不得意があります。
【平均値】
すべての数値を足して、数値の個数で割ったもの
・メリット:すべての値が反映される
・デメリット:極端な値があった場合に大きく影響を受ける
【中央値】
数値を小さい方から並べた時に真ん中に来るもの
・メリット:極端な値の影響を受けづらい
・デメリット:データ全体の変化や比較には向かないこともある
【最頻値】
一番個数が多いもの
・メリット:極端な値の影響を受けづらい
・デメリット:個数が少ない場合は使えない。区間の幅によって結果が変わることもある
参考:https://math.nakaken88.com/textbook/basic-mean-median-mode/
【年齢別】在籍期間、申し込み・申し受け、お見合い数の関係
成婚白書のデータから、IBJで成婚した人たちの年齢別の
- 在籍期間
- 申し込み数と申し受け数
- お見合い回数
の関係がパッと分かるグラフをつくってみました。
今回は中央値を採用していますが、仮に平均値で見た場合も相関は大きくは変わりません。
男性成婚者の場合、
成婚までの「在籍期間」は、50代前半くらいまでは年齢と連動して長くなる傾向があり、それに伴い、自分からの「申し込み数」も多くを要するといえます。
一方で、お相手から申し込んでもらえる「申し受け数」のピークは30代まで。40代以降は下降の一途をたどります。
申し込み数と申し受け数のバランスでみても、30代のうちは申し込むより申し込まれる方が多い(申受>申込)ですが、40歳以降は形勢が逆転し、申し込まれるより申し込む方が多い(申込>申受)状況になります。
このことから、40歳が一つのターニングポイントといえるのではないでしょうか?
「お見合い数」は、年齢による差は見えづらいものの、基本的には若い方が少ない回数で成婚に至っているようです。
- 在籍期間と申し込み数は年齢に比例的
- 男性の申し受けピークは30代まで(40代以降は下降の一途)
- 男性でも30代なら「申受>申込」(40歳以降は形勢逆転)
- 男性の婚活難易度のターニングポイントは40歳か?
- 若い方がお見合い回数少なく成婚
女性成婚者の場合、
男性同様、基本的には年齢が上がるとともに「在籍期間」が長くなり、その在籍期間に伴う形で自分からの「申し込み数」も増えます。※50歳以降では、そのバランスも若干崩れます。
「申し受け数」は、40代までは在籍期間と連動する形で増えますが、50歳を超えると下降し始めます。
とはいえ、どの年代においても、申し込むより申し込まれる方が多い(申受>申込)というのが、女性ならではの特徴。
婚活市場や恋愛市場では、基本的には、男性が追い、女性が追われる立場だといえそうです。
「お見合い数」は、男性と同じく、基本的には若い方が少ない回数で成婚に至っているようです。
- 在籍期間&申し込み数は年齢に比例的
- 女性の申し受けピークは40代まで(50代以降は下降の一途)
- 女性はどの年代でも「申受>申込」(追われる性)
- 若い方がお見合い回数少なく成婚
【年齢別】成婚者の申し込み数
全体像を把握できたところで、次は個別に掘り下げていきます。
まずは、成婚者の年齢別の「申し込み数」から。
見ての通り、年代問わず、男性に比べると女性の申し込み数はかなり少ないです。
(とはいえ、これは成婚者の数値ですので、これでも中途退会した女性の申し込み数よりは多いのですが…)
ここでいえることは、
男性:待ちの姿勢だとキツい(積極的な申し込みが必要)
女性:自分からガンガン申し込めるとなお強い(ライバルを出し抜ける)
ということ。
申し込み数の年齢的な傾向としては、先にも述べた通り、歳を重ねるにつれ数が必要になってきます。
とにかくここでは、「自分の年齢だと成婚までにどれだけ申し込む必要があるか」を参考にしてください。
40代前半男性だと、平均値で153件、中央値で60件くらいかぁ
30代後半女性の私は、平均値で60件、中央値で29件。ライバルを出し抜くならもっと!
…そういや、グラフに最頻値が見えないんですけど
実は、成婚者の申し込み数の最頻値は、ほとんどの年代で「0(ゼロ)」なんです。あっても、せいぜい数件で、グラフでは見えないレベル。
それって結局、申し受けだけで事足りる超モテ男女ばかりが成婚してるのでは?
最頻値は、その言葉通り、データ群の中で最も頻出する(登場回数の多い)数字という位置付けです。
成婚者の申し込み数の最頻値が「0」ということは、成婚者の中で最も多いのは「申し込みを一切しなかった人」ということになります。
しかしです!
これは必ずしも「ほとんどの人は申し込みをせずに成婚できている」ということにはならないのです。
例えば、以下のようなケース。
◆ある年齢層の成婚者15名の申込数◆
この母集団を【申込をした人】と【申込をしなかった人】に二分するなら、圧倒的に【申込をした人】の方が多い。しかし【申込をした人】の申込数自体は細かくバラけてしまって揃いにくく、【申込をしなかった人】の方の”0″が最頻値となる。これをみて「最頻値が0だから、成婚者は多くは申込みせずに成婚できた」と言えるだろうか?分かりやすさのために、あえて母集団を15名の縮図で説明したが、成婚白書の最頻値0はつまりこういうケース(IBJ本部に確認済み)。
特に「申し込み数」においては、最頻値は参考にしてはいけません。
平均値や中央値を見るようにしましょう。
【年齢別】成婚者の申し受け数
次に、成婚者の年齢別の「申し受け数」です。
平均値で見た時、申し受け数は申し込み数のような大きな男女格差が見られず、特に30代であれば男女ともに同じくらいの申し受けをもらえるようです。
しかし、中央値を見ると、女性に比べて男性の値は低い傾向にあります。
つまり、男女間で「平均値」に大きな差はないものの、「平均値と中央値の開き方」は違っているということ。
男性:平均値>>>>中央値
女性:平均値>中央値
また、最頻値も、男性よりも女性の方が大きな値となっています。
これらが意味するところは、男性の申し受け数は特に個人差が大きいであろうということ。
男性の場合、一部のモテ層が膨大な申し受けを獲得して平均値を大きく釣り上げ、その他多数の男性はたいして申し受けをもらっていないと推測されます。
一方、女性は男性ほどにモテの格差はなく、多くの女性がそれなりの申し受けを獲得しているのではないでしょうか?
男性:一部のモテ層が申し受け大量獲得(大半の男性は申し受けは少ない)
女性:多くの女性がそれなりに申し受けを獲得
男性は特に、申し受け数の平均値をみて一喜一憂しないことが大切です。
【年齢別】成婚までのお見合い回数
最後に、成婚者の年齢別の「お見合い回数」。
ざっくりいえば、男性も女性も、
- 早い人で数回
- そうでなくても10〜20回
のお見合いで成婚相手が見つかることが多いといえます。
ただし、これより多い回数かかっても成婚している人はたくさんいるので、あまり神経質になり過ぎないことも大切。
次は、みんな気になる!成婚相手との年齢差についてみていきます。