アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
最新のIBJ成婚白書(2021年度版)から、成婚の秘訣を探るシリーズ。
今回のテーマは、ずばり「学歴と成婚しやすさ」です。

院出てるけど、有利?

私の学歴、婚活で使える?
IBJの「●●しやすさ」とは、
- 入口と出口の割合の変化をみたもの
- 100%なら「平均レベル(全体平均と同じ)」
- 100%超えなら「しやすい(全体平均より高い)」
- 100%未満なら「しにくい(全体平均より低い)」
- 「しやすさ」の比=「●●率」の比
という意味になります。
※この「●●しやすさ」の考え方・ロジックについては、前の記事の年齢と成婚のしやすさで詳しく説明しております。理屈が知りたい方はそちらでご確認ください。

さっそく本題から入ります
学歴と成婚しやすさの関係
男性の学歴・年齢別の成婚しやすさは以下の通り。成婚しやすさ100%超えは赤い太字で示しています。

まず、年代無視で[全体]の傾向をみると、男性は学歴が上がるほど成婚しやすくなることが分かります。しやすさ100%を超えるのは、大卒以上のみ。
次に、[各年代別]に細かくみると、学歴がある方が有利とはいえ、年齢(若さ)も重要であることがみえてきます。
たとえば、50代になれば、大卒以上であっても成婚しにくい部類(100%未満)。逆に、20代・30代であれば大卒未満の学歴でも成婚しやすい部類(100%超え)に入ることが多い。

大卒40代後半(76.8%)より、高卒30代前半(99.8%)の方が成婚できる可能性は高いらしい
ここから学べることは、
- 学歴に自信がない男性こそ、若いうちに婚活を!
- 学歴に自信がある男性でも、40歳過ぎたら慢心するな!
女性の学歴・年齢別の成婚しやすさは以下の通り。成婚しやすさ100%超えは、黒い太字で示しています。

まず、年代無視で[全体]の傾向をみると、男性とは打って変わって、女性は学歴による成婚しやすさの差がほぼないことが分かります。高卒も大卒も、成婚しやすさはほぼ同じ。

ちょっ!私の学歴、婚活では無意味なの?
[各年代別]で細かくみても、成婚しやすさは、(太字が左右ではなく上下で偏ることから)学歴ではなく年齢による部分が大きいことが分かります。
その上で、どちらかといえば、大卒以上よりも大卒未満の方が成婚しやすい傾向もみえてきます。
たとえば、30代前半であれば、学歴問わず成婚しやすい傾向にあるものの、大卒・院卒女性(150〜171%)よりは、専門卒・短大卒・高卒女性(178〜205%)の方が成婚しやすい。
たとえば、40代前半であれば、大卒・院卒女性は成婚しにくい(100%未満)部類となり、それ以外の学歴では総じて成婚しやすい(100%超え)部類に入る。
ここから学べることは、
- 学歴関係なく、女性は1歳でも若いうちの婚活が吉
- 高学歴女子は、学歴以外の売りポイント必須!
学歴で成婚率はどう変わるのか?
学歴で成婚率はどれくらい変わってくるのでしょうか?
各年代で、大卒を“1”とした場合の成婚しやすさの比を出してみました。
[成婚しやすさの比=成婚率の比]ですので、算出結果は学歴別の成婚率の違いとも言い換えられます。※ここでの成婚率は、活動会員を分母をしたもの。
比が1を上回る(同年代内で大卒よりも成婚率が高い)場合は赤字で、比が1を下回る(同年代内で大卒よりも成婚率が低い)場合は青字にしています。

これをみると、大卒未満が青字で大卒以上が赤字と色がはっきり分かれており、男性は学歴で成婚率に差が出ることは一目瞭然。

大卒を境に、分かりやすく色が分かれてる…
[全体]の成婚率は、大卒に比べて、高卒は3.9割ダウン(1→0.61)、院卒は4.1割アップ(1→1.41)。
[30代後半]の成婚率は、大卒に比べて、高卒は3.8割ダウン(1→0.62)、院卒は2.5割アップ(1→1.25)。
[40代後半]の成婚率は、大卒に比べて、高卒は2.8割ダウン(1→0.72)、院卒は5.7割アップ(1→1.57)。
とはいえ、これはあくまで同年代内で比べた場合。
先の成婚しやすさで見た通り、高学歴でも高年齢な男性よりは、学歴不問で若い男性の方が成婚しやすいことは忘れてはいけません。

男性ほどにくっきりとした色分かれはしておらず、女性は学歴による明白な差は見えにくいです。が、どちらかというと、大卒未満に赤字が多く、大卒以上に青字が増えているなど、男性とは色の散らばり方が逆転傾向。

上の成婚しやすさでも、大卒未満の方が成婚しやすい傾向だったね
特に専門卒は、ほぼ全ての年代で赤字。大卒に比べた場合の成婚率の優位性を物語っています。
[全体]の成婚率は、大卒と比べて、高卒はほぼ同じ(1→0.99)、専門卒は2割アップ(1→1.20)、院卒は若干上がる程度(1→1.07)。
[30代前半]の成婚率は、大卒に比べて、高卒は1.9割アップ(1→1.19)、専門卒は3.7割アップ(1→1.37)、院卒は1.4割アップ(1→1.14)。
[40代前半]の成婚率は、大卒に比べて、高卒は3.4割アップ(1→1.34)、専門卒は2.7割アップ(1→1.27)、院卒はほぼ同じ(1→0.98)。
高学歴女性は、婚活男性の多くが女性の学歴に関心がないという事実を踏まえた上での戦略が必要となります。
参考)IBJ会員の学歴構成、世間との比較
そもそも、IBJ会員の学歴ってどんな感じなのでしょう?
それは、世間一般と比べて、高い・低いどちらでしょう?
まずは男性の学歴構成から。
IBJ会員
IBJ男性会員の学歴を、IBJシステムで検索してみました。

※2022/7/22時点・真剣交際中や休会中を除く活動中会員のみ。
- IBJ男性全体で大卒以上割合は68%(大卒53%+院卒15%)
- IBJ男性の大卒割合は世代差少ない(各年代5割前後、若いと若干up)
- IBJ男性の院卒割合は若い世代の方が高い

30代だと大卒が約6割/院卒が約2割くらいかぁ
世間一般(国勢調査)
一方、日本社会の男性の学歴は以下のようになっています。

※令和2年国勢調査>就業状態等基本集計>年齢(5歳階級)/在学か否かの別/最終卒業学校の種類別人口
※「その他」:在学中or既卒で学歴不詳or未就学or在学か否かの分類不詳により最終学歴割り振り不可な人
最終学歴が割り振れない「その他」の比率が高いのが難点ですが、仮に「その他」全員が大卒以上だとしましょう(実際そんなことはあり得ないですが…)。
その場合、日本社会の男性の大卒以上の割合は46%となります。かなり甘く見積もった計算ですが、それでもIBJ男性の大卒以上の割合(68%)には及びません。
- 男性全体で大卒以上割合は28〜46%(大卒25%+院卒3%+その他18%)
- 男性の大卒割合は世代差少ない(各年代3割前後〜、若いと若干up)
- 男性の院卒割合は若い世代の方が高い

世間と比べて、IBJには高い学歴の男性が集まっているんですね
男性の大卒以上割合は、世間とIBJでは22〜40%の差(68%→28〜46%)があります。
次に、女性の学歴構成です。
IBJ会員
IBJ女性会員の学歴を、IBJシステムで検索してみました。

※2022/7/22時点・真剣交際中や休会中を除く活動中会員のみ。
- IBJ女性全体で大卒以上割合は64%(大卒58%+院卒6%)
- IBJ女性の大卒割合は世代差が顕著(高年齢になるにつれ下がる)
- IBJ女性の院卒割合はそもそも少ない(全世代10%未満)
- 男性に比べ、高卒割合が減って専門卒・短大卒の割合が増える

男性との違いに、時代背景を感じざるを得ない
世間一般(国勢調査)
一方、日本社会の女性の学歴は以下のようになっています。

※令和2年国勢調査>就業状態等基本集計>年齢(5歳階級)/在学か否かの別/最終卒業学校の種類別人口
※「その他」:在学中or既卒で学歴不詳or未就学or在学か否かの分類不詳により最終学歴割り振り不可な人
男性同様、最終学歴が割り振れない「その他」の比率がやや高いのが難点ですが、ここでも仮に「その他」全員が大卒以上だとします(繰り返しますが、実際そんなことはあり得ない…)。
その場合、日本社会の女性の大卒以上の割合は31%となります。かなり甘く見積もった計算ですが、それでもIBJ女性の大卒以上の割合(64%)の半分以下です。
- 女性全体で大卒以上割合は15〜31%(大卒14%+院卒1%+その他16%)
- 女性の大卒割合は世代差が顕著(高年齢になるにつれ下がる)
- 女性の院卒割合はそもそも少ない
- 男性に比べ、高卒割合が減って専門卒・短大卒の割合が増える

男性同様、世間と比べてIBJには高い学歴の女性が集まってる
女性の大卒以上割合は、世間とIBJでは33〜49%の差(64%→15〜31%)がありますね。
まとめ
- 男性は学歴があがるほど成婚しやすい(院卒>大卒>大卒未満)
- 男性の成婚しやすさには若さも重要(高卒30代前半>大卒40代後半)
- 女性は学歴による成婚しやすさに差がない(高卒も大卒も同レベル)
- 女性の成婚しやすさはほぼ年齢(学歴不問で20代>30代>40代・・)
- 世間に比べてIBJは高学歴多い(大卒以上が男性+22〜40%、女性+33〜49%)
以上、「学歴と成婚しやすさ」の解説でした。
なお、学歴はいまさら変えられません。そして、最終学歴だけが人の価値を表すものでもありません。

結局、最後は「人柄」です
データは役立てつつも、この大前提を忘れないようにしましょう!
さて、次は年収と成婚しやすさについての解説です。