アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
最新のIBJ成婚白書(2021年度版)から、成婚の秘訣を探るシリーズ。
前回は、IBJで成婚する人と退会する人の差について解説しました。
今回は、成婚者にフォーカスして「IBJで成婚するまでにかかる期間」を年齢別に詳しくみていきます。

年齢によって、成婚までにかかる平均期間は違ってきます。

40代前半の僕は成婚までどれくらいかかりそうですか?

アラフォーでIBJ歴8ヶ月の私はヤバいでしょうか?
成婚白書によると、IBJで成婚したOBOGの年齢別の活動期間(在籍日数)はこのようになっています。※黄緑の囲み部分。


なお、成婚白書に出てくる、平均・中央・最頻の各代表値の意味と性質は以下の通りです。
いずれもデータ全体の特徴を表す値ですが、それぞれに得意・不得意があります。
【平均値】
すべての数値を足して、数値の個数で割ったもの
・メリット:すべての値が反映される
・デメリット:極端な値があった場合に大きく影響を受ける
【中央値】
数値を小さい方から並べた時に真ん中に来るもの
・メリット:極端な値の影響を受けづらい
・デメリット:データ全体の変化や比較には向かないこともある
【最頻値】
一番個数が多いもの
・メリット:極端な値の影響を受けづらい
・デメリット:個数が少ない場合は使えない。区間の幅によって結果が変わることもある
参考:https://math.nakaken88.com/textbook/basic-mean-median-mode/
年齢と活動期間の関係(傾向をつかむ)
まず全体的な傾向を捉えるため、成婚者の年齢層別の在籍日数(成婚白書)をグラフにしてみました。


(最頻値は少し特殊なので一旦置いておくとして)
平均値・中央値を追うと、男女ともに年齢が上がるにつれて成婚までの日数が長くなる傾向があることが分かります。
これは、若い方がはやく成婚が決まりやすいことを指しています。
※男女とも50歳を超えてくるとまた様子が違ってきますが、その話はここでは割愛します。
また、程度の差こそあれ、男女どの年代でも、
平均値>中央値>最頻値
という構図です。※女性の60歳以上は除く。
この構図が何を意味するかというと↓↓↓
データの数が十分に大きい時、データの分布は単峰形(ピーク/山が一つ)になる事が多く、この時のデータの分布の仕方によって、グラフの形状(平均値・中央値・最頻値の順位)には以下のような違いが生じます。

平均値>中央値>最頻値だと、上の図【C】のグラフのように、山の頂点が左寄りにあって(=左に偏っていて)、右側に伸び広がっている(=右に裾を引いている)イメージとなります。また、平均値・中央値・最頻値の値や開き具合により、山の高さやなだらかさも変わってきます。
※最頻値はグラフの山の頂点が来る位置、中央値はグラフ内側面積をちょうど左右半分に分ける位置、平均値はグラフの重みが左右で釣り合う位置だよ!
つまりは、どの年代でも、在籍期間は上の【C】のような分布(縦軸;人数 × 横軸;在籍日数)をしているであろうということ。※データの数が少ない場合は、その限りではありません。
もちろん、年代によって、頂点の高さや位置、頂点からの伸び広がり方には違いがありますが。
何がいいたいかというと、最頻値だけを見て一喜一憂しても仕方がなさそうだということ。

それ以上に時間がかかった人が地味ながら存在するから、平均値が高くなるわけですもんね
最頻値と平均値が大きくかけ離れている場合などは、特にこのことがいえます。
【年齢別】成婚までにかかる期間
では、本題へ。
IBJで成婚までにどれくらいかかるか、年齢別にみていきましょう。
まずは男性から。
年齢 | 平均 | 中央 | 最頻 |
---|---|---|---|
〜24 | 157.2 | 127.0 | ー |
25〜29 | 261.9 | 199.0 | 181.0 |
30〜34 | 347.2 | 248.0 | 212.0 |
35〜39 | 438.9 | 306.0 | 153.0 |
40〜44 | 533.2 | 360.5 | 214.0 |
45〜49 | 627.7 | 379.0 | 304.0 |
50〜54 | 596.8 | 354.5 | 252.0 |
55〜59 | 555.6 | 300.5 | 128.0 |
60〜 | 643.9 | 305.5 | 141.0 |
例えば、40代前半くらいの男性ですと、平均値で約18ヶ月(533.2日)、中央値で約12ヶ月(360.5日)、最頻値で約7ヶ月(214.0日)で成婚していきます。

最頻値は7ヶ月だけど、平均値はその倍以上の18ヶ月かぁ
この場合、最頻値の山はそう高くはない(=7ヶ月で成婚する人が最多とはいえ、すごく多いわけではない)可能性や、分布が右にかなり広がっている(=成婚までの活動期間が相当長い人が一定数いる)可能性が考えられます。
また、集計対象に外れ値が含まれており、平均値が大きく出たのかもしれません。

僕みたいにIBJで5年(1825日)かかった人もいるからね(*´-`)
次に女性です。
年齢 | 平均 | 中央 | 最頻 |
---|---|---|---|
〜24 | 173.3 | 141.0 | 113.0 |
25〜29 | 257.2 | 198.5 | 153.0 |
30〜34 | 347.6 | 244.5 | 212.0 |
35〜39 | 401.6 | 266.0 | 243.0 |
40〜44 | 507.1 | 292.0 | 214.0 |
45〜49 | 519.9 | 268.0 | 196.0 |
50〜54 | 437.6 | 285.0 | 110.0 |
55〜59 | 415.4 | 241.0 | 150.0 |
60〜 | 529.6 | 339.0 | 382.0 |
例えば、30代後半くらいの女性ですと、平均値で約13ヶ月(401.6日)、中央値で約9ヶ月(266.0日)、最頻値で約8ヶ月(243.0)で成婚していきます。

中央値(9ヶ月)と最頻値(8ヶ月)が近いですねぇ
この場合、最頻値≒中央値であり、その中央値を境にして左側と右側の面積が同じになることから、分布の右への広がりは少ない(在籍期間が極端に長い人はいない)可能性が考えられます。
ちなみに、30代後半女性の中央値(266日)と40代後半女性の中央値(268日)はほぼ同じですが、平均値や最頻値には違いがあります。
推測するに、同じ中央値であっても、30代後半女性は日数の幅が狭い(=そこまで早い成婚もなければ、極端に遅い成婚もない)のに対し、40代後半女性は日数の幅が広い(=早い成婚もあれば、極端に遅い成婚もある)。
成婚までの日数という観点では、30代後半女性より40代後半女性の方がバラエティに富んでいるようです。

子どもを産む・産まないの選択が関係してそう
注意点として、集計対象が少なすぎると、一人あたりの影響力が大きいため、平均値や中央値、最頻値の意味も乏しくなります。
年齢別の成婚白書データを見る上では、各年齢のデータの数も気にしておきましょう。
以下は、成婚白書の成婚者の年齢分布(全国)です。

この成婚白書に集計対象は、IBJの内部成婚者9,987名であり、男女それぞれ4,993.5名(9,987名÷2)の分布といえます。
※データの欠損がある人を除くため、実際の2021年の内部成婚数(10,803名)より若干少なくなっています。
※男女対なので合計成婚数は本来偶数のはずですが、データの欠損がある人の排除や期間中に退会処理が済んでいない方等の影響で、奇数となっています。
年齢別の成婚者を、実際の人数に割り戻してみました。
年齢 | 成婚割合 | 人数換算 |
---|---|---|
〜24 | 0.1% | 5名 |
25〜29 | 6.5% | 325名 |
30〜34 | 22.5% | 1124名 |
35〜39 | 27.3% | 1363名 |
40〜44 | 19.2% | 959名 |
45〜49 | 13.1% | 654名 |
50〜54 | 6.3% | 315名 |
55〜59 | 2.7% | 135名 |
60〜 | 2.2% | 110名 |
計 | 約100% | 約4,993名 |
年齢 | 成婚割合 | 人数換算 |
---|---|---|
〜24 | 1.0% | 50名 |
25〜29 | 15.3% | 764名 |
30〜34 | 31.6% | 1578名 |
35〜39 | 28.3% | 1413名 |
40〜44 | 13.1% | 654名 |
45〜49 | 5.8% | 290名 |
50〜54 | 2.8% | 140名 |
55〜59 | 1.4% | 70名 |
60〜 | 0.8% | 40名 |
計 | 約100% | 約4,993名 |
※小数点以下の処理により合計欄はぴったりにはなりませんので、”約”と表記します。
例えば、男性の[〜24歳]は、男性成婚者のうちの0.1%に過ぎず、人数にすると5名程度しかいません。
そのため最頻値はブランクとなっていますし、平均値や中央値を見る場合にも、十分配慮が必要といえるでしょう。
いつまでに成婚するか、目標はどう決めるべき?
IBJに入会したら、「いつまでに結婚するか」という目標を定めるのは大事なことです。そうでないとダラダラと婚活してしまうことにもなりかねません。
もし、目標を決めずに活動している方がいれば、今からでも設定してみてほしいです。

平均値を目標にすればいいのかな?

平均値・中央値・最頻値、どれが妥当だろう?
そうですよね。これは誰しもが抱きがちな疑問かと思います。
答えとしては、1年以内の設定ならなんでもよいです。(強いていうなら、代表値の中では中央値でしょうか?)
例えば、
- 38歳になったばかりの人→「39歳の誕生日までには結婚するぞ!」
- GWに婚活スタートする人→「年内に成婚退会するぞ!」
- 年末に入会した場合→「来年のクリスマスは結婚相手と過ごすぞ!」
みたいな。
イメージの湧きやすい具体的でキリのよい期限を設定し、そこに向かって逆算しながら動くのが成婚の秘訣です。
平均値・中央値・最頻値からみえてくる同年代成婚者の頑張りを参考にしつつ、自分なりの目標期限を定めてみてください。

もし期限までに成婚が見えてこなければ、その原因を探って改善策を立てて、期限を再設定!
なんとなくダラダラと活動するのではなく、この機会に具体的な期限を設定してみてくださいね!
次は、在籍期間と絡めながら、成婚者の年齢別の申込・申受数とお見合い回数をみていきます。