アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
仲人がいると聞いてたのに、ほとんど関わりがありません
相談所に入ってみたら、全て自分でやる放置プレイでした
当社に移籍相談に来られる方で、こういう話をされる方は少なくありません。
よくよく聞くと、その方たちが使っているのは「結婚情報サービス」だったりします。
今回は、婚活でよく混同されがちな「結婚情報サービス」と「結婚相談所」の違いを解説します。
「結婚相談所といえばオーネット」と思ったそこのアナタ、この記事は必読です!
情報サービス | 結婚相談所 |
---|---|
・オーネット ・ゼクシィ縁結びエージェント ・エン婚活エージェント 他 | ・IBJ系列 ・パートナーエージェント ・フィオーレ 他 |
結婚情報サービスと結婚相談所の定義
結婚情報サービスとは、結婚意欲のある身元の確かな男女をマッチングさせるサービス。
あくまで業界用語に過ぎませんが、婚活業界ではこのように解釈され浸透しています。
一方で、結婚相談所とは、結婚意欲のある身元の確かな男女に、出会いを提供するだけでなく、お見合いの日時調整から交際・プロポーズと、結婚に至るまでをトータルでフォローしていくサービス。
結婚情報サービスが、独身男女が出会うことに重きを置いているのに対し、結婚相談所は、独身男女が実際に結婚することに重きを置いているということが、定義からも読み取れるかと思います。
ただ、どちらも「私たちは結婚相談所です」と謳っているので、入会者には分かりづらい…
両者の共通点・違いをそれぞれきっちり理解し、自分に合った場所を選び間違えないようにしましょう。
レストランに例えるなら、結婚情報サービスはビュッフェスタイル、結婚相談所はコース料理店。それぞれに一長一短、向き不向きがあるだけで、優劣はありません。しかし、コース料理を食べたかった人が、間違えてビュッフェのお店に入店するのは不幸ですし、ビュッフェのレストランに入っておきながら、「テーブルに料理が運ばれてこない💢」と文句をいっても仕方ないのです。
結婚情報サービスと結婚相談所の共通点2つ
結婚情報サービスと結婚相談所の共通点は、2つあります。
結婚情報サービス・結婚相談所ともに、入会には各種証明書の提出義務があるので、年齢のみならず、
- 独身であること
- 職業(勤務先)
- 年収額
- 最終学歴(その学校名)
- 資格等
といった、その人を表す情報には嘘偽りはありません。
結婚情報サービス・結婚相談所ともに、活動開始にあたっては、面倒な書類提出に加えて、決して安くない入会金を払う必要があります。
マッチングアプリとは違って、始めるハードルがとても高く、女性もきっちり有料。その分、結婚意欲が高い男女だけが集まる構造となっています。
結婚相談所と結婚情報サービスの違い4つ
結婚情報サービスと結婚相談所の違いは、4つあります。
情報サービス | 結婚相談所 | |
---|---|---|
仲人 | いない | いる |
ルール | ゆるい | 細かい |
成婚定義 | 真剣交際突入 | プロポーズ成功 |
成婚料 | ない | ある |
仲人がいるのが結婚相談所、仲人がいないのが結婚情報サービスです。
仲人とは、お見合いの場所・日時を調整したり、交際中の相談・アドバイス・進捗管理などを請け負いながら、結婚に向けた一連のサポートをする役割の人。※相談所によっては、カウンセラー・コンシェルジュなどと呼ばれます。
結婚情報サービスにも仲人(カウンセラー・コンシェルジュ等)と名の付く担当者はいます。
ただ、それは名ばかりで、お見合いのセッティングは会員任せですし、相談にはマニュアル通りの機械的な対応をするだけ。手厚さは期待できません。
実質的な意味での仲人がいるのは、結婚相談所だけです。
結婚相談所には、
- マッチングしたらお見合い必須
- お見合い後の返答義務
- 交際成立後は最低1回のデート義務
- 交際期間の定め
- 婚前交渉の禁止(外泊や旅行含む)
といった細かい制約があります。
そのおかげで、出会いや交際で常に白黒がつき、気持ちにけじめが付けやすかったり、時間を無駄にせず済むという利点もあります。一方で、自由恋愛と比べると制限が多く、やや息苦しさを感じてしまう人もいます。
これに対して、結婚情報サービスは、結婚相談所のような厳しいルールはありません。
おかげで二人で自由に交際を進めやすいですが、その反面、マッチングしても実際には会えなかったり、交際中のフェードアウトに気づかず時間を無駄にしたりと、モヤモヤしがち。マッチングアプリのようです。
婚活サービスで結婚に至るまでには、
マッチング>お見合い>仮交際>真剣交際>プロポーズ
というプロセスがあり、サービスごとに成婚退会の定義(サービス卒業とみなされる段階)が異なります。
結婚情報サービスは、真剣交際に突入したら成婚退会となります。
結婚相談所は、プロポーズが成功したら成婚退会となります。※入籍まで見守る場合もある。
成婚退会後の破局しやすさでいうと、結婚情報サービスの方が劣ってしまいます。
結婚情報サービスには成婚料がなく、結婚相談所には成婚料があります。
成婚料とは、サービスによって成婚できた際に支払う成功報酬料金。成婚しなければ、払う必要はありません。
結婚情報サービスには、成婚料という概念はありません。なぜなら、結婚はサービスの管轄外だからです。
結婚相談所では、成婚料がかかります。なぜなら、結婚するまでがサービスの提供範囲だからです。
結婚情報サービスと結婚相談所の相場料金の違い
では、結婚相談所と結婚情報サービスでは、料金はどのくらい違うのでしょうか?
相場料金を比較してみました。
情報サービス | 結婚相談所 | |
---|---|---|
初期費用 | 1〜15万円 | 10〜15万円 |
月会費 | 1〜2万円 | 1〜2万円 |
成婚料 | 0円 | 15〜25万円 |
1年コスト | 20〜35万円 | 40〜60万円 |
※1年コスト…1年で成婚退会した場合の費用を計算。
結論としては、結婚相談所の方が少し高いです。
とはいえ、その差はほとんど成婚料の差によるもので、初期費用や月会費にそれほど大差はありません。
料金の差は、成果をどこに求めるかの差。一概に、安い・高いで論じられるものではなさそうです。
結婚情報サービスと結婚相談所の出会い方の違い
結婚情報サービスと結婚相談所では、出会い方も少し異なります。
結婚情報サービスは、データマッチング方式がメイン。
設定条件に合う人をシステムが自動抽出し、月5-6名程度オススメしてくれるほか、月10名前後の申込枠があります。
マッチングしたら、本人同士でやり取りし、初対面の日程や場所を決めていきます。
結婚相談所は、主に自分でデータベースを検索して探すスタイル。相談所によっては、仲人紹介があることも。
結婚情報サービスに比べれば、月30〜200名程度と申込枠が多いのが特徴で、マッチングしたら、仲人がお見合い場所や日時を調整してくれます。
情報サービス | 結婚相談所 | |
---|---|---|
探し方 | データマッチング | 自分で検索 |
申込枠 | 少なめ 10〜20名/月 | 多め 30〜200名/月 |
初対面 | 本人同士で調整 | 仲人間で調整 |
こうした出会い方の違いから、結婚情報サービスを「データマッチング型の相談所」、結婚相談所を「仲人型の相談所」と呼んだりもします。
結婚情報サービスと結婚相談所の向き・不向き
ここまでの説明から、結婚情報サービスと結婚相談所のそれぞれに向いている人をまとめました。
- 結婚を考えており、ある程度の費用を払える人
- 懇切丁寧なサポートは要らない人
- 身元の確かな人と出会ったら、あとは自力で頑張れる人
結婚情報サービスとは、ずばりいうなら「マッチングアプリの身元保証版」。
プロフィールに嘘もなく、会員の結婚意欲も高いことが保証されている分、マッチングアプリよりはずっと安心できます。
しかし、マッチングしてからの進め方は、会員任せ。
交際途中の無断フェードアウトも起こりうるなど、マッチングアプリとほぼ同じです。
交際を自分で仕切る自信がある方には、オススメできます。
- 結婚を考えており、それなりの費用を払える人
- 相手にこだわりの条件がある人
- 時間を無駄にしたくない人
- より確実な結婚を望む人
結婚相談所は、仲人と二人三脚で頑張れるのが最大の特徴。ジムで例えると、ライザップ方式です。
求めたいものに対して、スペック面(年齢や年収等)で不利に感じる人や、恋愛経験が乏しく自信がない人にこそ頼ってほしい場所。
制約は多いですが、その分、時間を無駄にせず、より確実に結婚まで進められます。
結婚情報サービスと結婚相談所、自分に合った場所選びをしましょう