アネマリ結婚相談所の宮崎なおです。
最新のIBJ成婚白書(2022年度版)から、成婚の秘訣を探るシリーズ。
今回のテーマは、ずばり「学歴と成婚しやすさ」です。
院出てるけど、有利?
私の学歴、婚活で使える?
最初にお断りしておくと、”学歴”と聞いて「Fラン大学か難関大学か」といった大学の偏差値や知名度をイメージする方が多いと思いますが、IBJ成婚白書での”学歴”とは(辞書通りに)「高卒か大卒か」といった最終学歴の学校種別を意味します。
したがいまして、ここでの学歴の解説も、あくまで「最後に出た学校の種類」に限定したものとなります。
難関大学か否かという意味での学歴の有無と、婚活上で有利・不利については、また別の機会に!
また、IBJの「●●しやすさ」とは、
- 入口と出口の割合の変化をみたもの
- 100%なら「平均レベル(全体平均と同じ)」
- 100%超えなら「しやすい(全体平均より高い)」
- 100%未満なら「しにくい(全体平均より低い)」
という意味になります。
※この「●●しやすさ」の考え方・ロジックについては、前の記事の年齢と成婚のしやすさで詳しく説明しております。理屈が知りたい方はそちらでご確認ください。
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【男性】学歴と成婚しやすさの関係
男性の学歴・年齢別の成婚しやすさは以下の通り。成婚しやすさ100%超え(=全体平均を上回る層=成婚しやすい層)は赤枠で示しています。
まず、年代無視で黄緑色で囲った[全体]の傾向をみると、男性は学歴が上がるほど成婚しやすくなることが分かります。しやすさ100%を超えるのは、大卒以上のみ。
次に、[各年代別]に細かくみると、学歴がある方が有利とはいえ、年齢(若さ)も重要であることがみえてきます。
たとえば、40代後半にもなれば、大卒であっても成婚しにくい部類(100%未満)。逆に、20代・30代であれば大卒未満の学歴でも成婚しやすい部類(100%超え)に入ることが多い。
大卒40代後半(70.3%)より、高卒30代前半(107.6%)の方が成婚できる可能性は高いらしい
ここから学べることは、
- 学歴に自信がない男性こそ、若いうちに婚活を!
- 学歴に自信がある男性でも、40代になったら慢心するな!
男性の成婚しやすさに年齢というファクターが絡むことは無視できませんが、同じ年齢なら、高学歴の方が成婚しやすいことには違いありません。
なぜ男性は学歴が高い方が成婚しやすいのでしょうか?
高学歴ほど高年収だから
まず一つ目は、学歴が高い人の方が高年収な仕事に就いていることが多いから。
IBJの男性会員を見渡していると、学歴と年収にはある程度の相関が見られます。つまり、高学歴な男性ほど、高収入であることが多い。
もちろん、例外がないわけではありません。
義務教育卒業や高卒の男性が、事業で成功するなどして、大卒のエリートサラリーマンより遥かに高い年収を得ているケースもありますし、高校卒業後に就職した地元の優良企業でコツコツと働いていたら、いつの間にか年収1000万円近くなっていたという男性もお見かけします。
逆に、どんなに良い大学を出ていても、そこから想像されるお仕事や年収ではなかったり、著しく低い年収である男性もお見かけします。
しかしながら、平均的に見れば、やはり、高卒より大卒の方が、大卒より院卒の方が、高いお給料をもらえる企業に就職できていたり、ハイレベルな仕事に就いていることが多いのですよね。
そして、結婚にあたって経済力を重視する女性が多いことは言うまでもありません。
年収が高い男性には高学歴な方が多いわけなので、「男性は高学歴になるほど成婚しやすい」という結果として現れているといえるでしょう。
女性が求める学歴=大卒以上
二つ目は、年収を抜きにしても、女性は男性に最低限の学歴を求める傾向があるから。
ここでいう「最低限の学歴」とは、4年生大学を卒業していること。
もちろん全員ではないですが、女性の多くは、婚活するにあたって、男性に大卒以上の学歴を求め、大卒未満の男性を足切りにします。
その理由を聞くと、
- 自分が大卒だから、相手もそうであってほしい
- (自分の学歴がどうであれ)世間体や聞こえがいいから
- (大学に行くという)生育環境が似ている方が安心
というものが多いです。
こうした背景もあり、大卒や大学院卒の男性の方がそれ以外の学歴に比べて選ばれやすく、それが「高学歴な男性ほど成婚しやすい」という結果につながっている部分もあるでしょう。
【女性】学歴と成婚しやすさの関係
女性の学歴・年齢別の成婚しやすさについては、これまで成婚白書に掲載があったものの、2022年度版からは消えてしまいました…。
とはいえ、この手のデータは年単位でガラリと結果が変わらない不変的な性質を持つと考えられますし、女性にはぜひとも知っておいてほしい内容も含みます。
したがいまして、2021年度版の成婚白書データを使って解説させていただきます。
成婚しやすさ100%超え(=全体平均を上回る層=成婚しやすい層)は、黒い太字で示しています。
まず、年代無視で黄緑色で囲った[全体]の傾向をみると、男性とは打って変わって、女性は学歴による成婚しやすさの差がほぼないことが分かります。高卒(98.6%)も大卒(99.6%)も、成婚しやすさはほぼ同じ。
ちょっ!私の学歴、婚活では無意味なの?
[各年代別]で細かくみても、成婚しやすさは、(太字が左右ではなく上下で偏ることから)学歴ではなく年齢による部分が大きいことが分かります。
その上で、どちらかといえば、大卒以上よりも大卒未満の方が成婚しやすい傾向もみえてきます。
たとえば、30代前半であれば、学歴問わず成婚しやすい傾向にあるものの、大卒・院卒女性(150〜171%)よりは、専門卒・短大卒・高卒女性(178〜205%)の方が成婚しやすい。
たとえば、40代前半であれば、大卒・院卒女性は成婚しにくい(100%未満)部類となり、それ以外の学歴では総じて成婚しやすい(100%超え)部類に入る。
ここから学べることは、
- 学歴に関わらず、女性は1歳でも若いうちの婚活が超大事
- 高学歴女子は、学歴以外の武器を意識して!
男性とは打って変わって、女性の学歴が婚活で武器にならないのはなぜでしょう?
男性が見るのは、顔と年齢
男性が女性選びで重視するのは、顔と年齢であって、女性の学歴には関心がないから。これに尽きます。
男性は、女性の学歴をほとんど気にしません。
気にしないというのは、良くも悪くも評価しないということであり、女性が高卒だろうが院卒エリートだろうが、若くて可愛ければOKですし、不美人や年齢オーバーであれば一切興味なし。
ごく稀に、女性の学歴を気にするという男性もいますが、この場合でも、大前提には容姿や年齢の条件をクリアしていることがあります。
つまり、容姿や年齢の不足分を、学歴で補完できるかというと、決してそうではない。
ですので、女性の場合は、学歴別の成婚しやすさに差が見られず、むしろ、高学歴な女性の方が(自分と同等以上の学歴を男性に求めることで)選べる対象が減り、成婚しにくくなる現象すらあるのかもしれません。
女性が努力や才能で手に入れた高い学歴、それ自体の価値を否定するものではありませんが、婚活市場においては、大した加点要素にならないという事実を踏まえた上での戦略が求められます。
まとめ
- 男性は学歴があがるほど成婚しやすい(院卒>大卒>大卒未満)
- 男性の成婚しやすさには若さも重要(高卒30代前半>大卒40代後半)
- 女性は学歴による成婚しやすさに差がない(高卒も大卒も同レベル)
- 女性の成婚しやすさはほぼ年齢(学歴不問で20代>30代>40代・・)
「男性は学歴がないと結婚できない」とか、「女性の高学歴なんて無価値!」とか、そういったことが言いたいわけではありません。
高卒男性でもスムーズに成婚できている人はいますし、高学歴女性でも一切妥協なしでお相手を見つける事例だってあります。
自分の持ち札でどう戦えばよいかということにデータを役立てましょう!
さて、次は年収と成婚しやすさについての解説です。