アネマリ結婚相談所の宮﨑なおです。
今や、出会いの手段としては当たり前となったマッチングアプリ。
おそらく多くの人にとって、一番最初に手を出しやすい婚活ツールでもあるでしょう。
実際、20〜30代の若年層に限らず、40歳前後のアラフォー〜50代以降の方でも、婚活にマッチングアプリを使っている人は少なくありません。
ここでは、「婚活におけるマッチングアプリ」について解説します。
アプリ婚活で結婚できるのは、一体どんな人でしょうか?
主なマッチングアプリ14選(分布図と特徴)
いま世の中にあるマッチングアプリを調査し、年齢層と結婚意欲で分類してみました。
※明らかな出会い系・パパ活アプリ等は除く。
婚活への向き・不向きや、料金もまとめました。
婚活 | 月額 | 女性 | |
---|---|---|---|
ブライダルネット | ◎ | 3980円〜 | 有料 |
ユーブライド | ◎ | 4300円〜 | 有料 |
ゼクシィ縁結び | ◯ | 4378円〜 | 有料 |
マリッシュ | ◯ | 3400円〜 | 無料 |
Match.com | △ | 4490円〜 | 有料 |
ヤフーパートナー | △ | 3800円〜 | 無料 |
ペアーズ | △ | 3700円〜 | 無料 |
Omiai | △ | 3980円〜 | 無料 |
with | △ | 3600円〜 | 無料 |
東カレデート | × | 6500円〜 | 実質無料 |
Dine | × | 3900円〜 | 実質無料 |
タップル | × | 3700円〜 | 無料 |
バチェラーデート | × | 9800円〜 | 無料 |
Tinder | × | 1200円〜 | 実質無料 |
※月額:単月払いの場合の最安料金(税込額)を表示。
特に婚活向き(◎)といえるのは、
- ブライダルネット
- ユーブライド
どちらもIBJ運営で、男女同料金のいたって真面目な婚活アプリです。
難点は、会員数があまり多くないこと。有料の登録者はそれぞれ1-2万人程度と推測されます。
ブライダルネットは、20代後半~40代後半が中心で、他アプリの経験者が多いのが特徴。婚シェルと呼ばれる専任カウンセラーのサポートもあります。
ユーブライドは、30代後半〜50代後半が中心とブライダルネットより年齢層が若干高く、アプリ初心者や再婚者が多いのが特徴。
婚活向き(◯)といえるのが、
- ゼクシィ縁結び
- マリッシュ
ゼクシィ縁結びは、20〜30代と若い層に支持されている、男女同料金の婚活アプリ。比較的真面目な婚活アプリでありながら、安定した会員数が確保できているのがポイント。
無料会員も含めれば、男女合わせて60万人以上が登録しています(2022年9月時点)。
マリッシュは、30〜50代中心と平均年齢高め。特徴としては、再婚者支援に力を入れていることで、バツあり婚活者や子連れ婚希望者からも多く支持されています。
公式情報によれば、累計会員数150万人(2021年9月)とのこと。
恋活と婚活の中間(△)に位置するのが、
- Match.com(マッチ・ドットコム)
- ヤフーパートナー
- Pairs(ペアーズ)
- Omiai
- with(ウィズ)
Match.comは、男女同料金という意味では比較的真面目なアプリ。海外発のサービスです。
公式情報によると、会員の約7割が30代40代と年齢層は高め。会員数は国内250万人ともいわれています。
ヤフーパートナーは、累計会員580万人(2019年9月)の恋活・婚活アプリ。年齢層は非公表ですが、利用者の声を聞く限り、比較的年齢高めの方が多いようです。
ペアーズは、累計2000万人(2022年8月)の圧倒的会員数&シェアを誇る恋活・婚活アプリ。会員の年齢層は20〜30代といわれています。
Omiaiは、累計会員800万人(2022年3月)の恋活・婚活アプリ。会員の年齢層は20〜30代がメインといわれます。
withは心理テスト&性格診断によるマッチングが特徴の恋活・婚活アプリ。会員数は累計700万人(2022年8月)。年齢層は20代が多めだと言われています。
最近では、婚活相談者から「with使ってます」と聞くことも多く、今勢いのあるアプリのひとつといえるでしょう。
最後に、婚活向きではない(×)アプリの紹介も。
- 東カレデート
- Dine(ダイン)
- タップル
- バチェラーデート
- Tinder(ティンダー)
これらは、実態としては、遊び目的や恋活、友達づくりがメイン用途です。
こちらでの出会いから結婚に発展することもゼロではないとはいえ、真面目に結婚相手を探すつもりで使うアプリではありません。
ここからは、×評価を除き、△以上の評価のマッチングアプリで婚活する想定でお話を進めていきます。
マッチングアプリ婚活のメリット3つ
マッチングアプリ婚活のメリットは3点。
まず第一に、あまりお金をかけずに婚活できること。
マッチングアプリの料金は、月額3000〜5000円程度。年間払いにすれば、1ヶ月あたり最大で半額程度にも抑えられます。年間コスト2〜3万円とみておけばいいでしょう。
また、ほとんどのアプリは女性無料です。
結婚相談所や結婚情報サービスで婚活すると、男女ともに、月額1〜2万円・初期費用10万円前後かかることを考えれば、アプリの安さは大きなメリットといえます。
マッチングアプリで婚活するのに、面倒な準備は要りません。
アプリをダウンロードし、写真と文章を掲載するだけ。思い立ったらその場ですぐに始められます。
しかも、男性有料のアプリばかりとはいえ、その男性でさえも、課金せずに登録だけしてみることが可能です。
無課金だと、メッセージのやり取りができない等の制約はありますが、どんな女性がいるのかを眺めたり、アプリの雰囲気を知るには十分。
このように、とりあえず始めてみやすいのも一つの利点といえます。
最後に、マッチングアプリには圧倒的な数の会員がいるということ。
マッチングアプリでよく使われる”累計数”ではなく、今現在の会員登録数を、できる範囲で調べてみました。
アプリ名 | 男性 | 女性 | 検索条件 |
---|---|---|---|
ユーブライド | 51万人 | 23万人 | 無条件 |
ゼクシィ縁結び | 36万人 | 28万人 | 無条件 |
Match.com | 17万人 | 16万人 | 土曜オンライン数 |
with | – | 26万人 | ログイン1ヶ月内 |
この中には、先述の無課金の男性会員や、男女ともに幽霊会員も含まれるので、純粋なアクティブ数ではありませんが、相当な数の会員がアプリに在籍していることは間違いありません。
マッチングアプリ婚活のデメリット3つ
一方、マッチングアプリ婚活のデメリットは3つ。
最大のデメリットは、結婚への真剣度が皆バラバラだということ。
マッチングアプリの会員には、恋活目的の人もいます。
また、例え婚活目的だとしても、結婚までのスピード感には個人差があり、すぐにでも結婚したい人や、2〜3年くらい付き合って決めたい人など様々です。
最悪の場合は、そもそも恋活・婚活目的ですらない人(遊びや不倫、勧誘目的)に遭遇するかもしれません。
会員数が多さがマッチングアプリの売りではありますが、自分と同じスピード感・自分と同じ温度感で結婚を考えている人だけに絞ると、その数はだいぶ減ってしまうと考えられます。
マッチングアプリでは、必須なのは年齢確認のみ。※なかには、その年齢確認すらすり抜けられる場合もあります。
それ以外の、独身or既婚・学歴・年収・職業については、そもそも確認されないか、せいぜい任意の申告制。
その結果、アプリでは特に男性のプロフィール詐称が横行しています。
「この年齢で、この職業で、この年収はどう考えてもおかしいな…」
こんな男性がアプリには散見されます。むしろ、真面目に申告している男性の方が少ないかもしれません。
結婚にあたって、嘘か本当か分からないプロフィールを、大きな不安材料に感じる女性は少なくないでしょう。
マッチングアプリでは、急なブロックやフェードアウトがよく起こります。
- 順調にメッセージを重ねていたはずの相手が突然退会(=ブロック)
- 食事やデートをドタキャンされそのまま音信不通になる
- デートで楽しく過ごし「次もぜひ!」と誘われたがその後永遠に連絡が来なかった
- 待ち合わせ直前まで密に連絡を取り合っていた相手が、その場に現れず、みるとLINEもブロックされていた
これらは、マッチングアプリでは日常化している光景。
共通の知人等もいなければ、ルールや監視もない中では、こうした薄情・非常識な振る舞いが起こるのも、仕方ないのかもしれませんが…
ここにストレスを感じる人は、男女共に少なくないのではないでしょうか?
マッチングアプリ婚活で結婚できる人・できない人
ここまでみたメリット・デメリットの裏にあるのは、マッチングアプリの自由度の高さ。
悪くいえば、サポートのない自力の世界であり、無法地帯だということです。
これが、マッチングアプリ婚活で結婚できる人と結婚できない人の差を生み出しています。
マッチングアプリ婚活で結婚できる可能性が高いのは以下のような人です。
- 異性にウケる写真・文章が分かっている
- 積極的でポジティブな性格
- ある程度の恋愛経験がある
- コミュニケーション能力が高い
- 相手の嘘を見抜ける
- 割り切りや切り替えができる
- なるだけ若い年齢(20〜30代前半)
これらをすべて兼ね備えている人であれば、マッチングアプリ婚活で結婚できるかもしれません。
ひと言でいうなら、「若くて、全て自分でやれる人」です。
逆に、マッチングアプリ婚活で結婚できないのは、以下のような人。
少し具体的に書いてみました。
- トイレの自撮り写真を載せてしまう
- 過度な加工写真を載せてしまう
- 紹介文に、定型分をそのまま使う
- 紹介文に、自分本位な要望を書き連ねる
- 断られるのが苦手で”いいね”を押せない
- マッチ後、自らメッセージを送らない
- 自らデートに誘えない
- コミュニケーション能力に自信がない
- 「はい、次!」と考えられない
- 騙されやすい
- 年齢の割に恋愛経験が少ない
- アラフォー以上の年齢
このどれか一つにでも該当している人は、マッチングアプリ婚活で結婚できない可能性が高い…。
マッチングアプリ婚活で勝ち抜くのは厳しいといえるでしょう。
マッチングアプリ婚活のまとめ
MMD研究所が出している2020年マッチングサービス・アプリの利用実態調査によると、マッチングアプリ利用者が経験するトラブルは本当に様々。
マッチングアプリで婚活するには、こうしたトラブルを織り込み済みで考えなければいけません。
これができないと、裏切られたり騙されたりで、不毛な時間を繰り返す羽目に。
最大のリスクは、ズルズルと活動している間に歳を重ねて、婚活で最も大切な【若さ】を失うことです。
実際のところ、マッチングアプリで結婚できる確率は相当低いと考えられます。
なお、上で赤線を引いたトラブルは、結婚相談所では絶対に起こり得ないもの。赤線を引いてないトラブルも、極めて起こりにくいです。
なぜなら、結婚相談所には、入会費用もあれば、証明書類の提出もあり、さらにはルールと監視の目もある。
必然的に、結婚意欲の高い人だけに絞られているからです。
「マッチングアプリ婚活、自分には無理そうだ…」
そう感じた方は、結婚相談所を検討してみることをオススメします。