アネマリ結婚相談所の宮崎なおです。
結婚相談所を探しているとよく見かける「●●加盟店」という表記。
結婚相談所は、連盟と呼ばれるネットワークに加わることで、連盟内の数万名を相手に婚活ができる仕組みを整えています。
つまり、「●●加盟店」というのは、その結婚相談所がどの連盟に参加しているかということ。
婚活するなら、どの連盟がおすすめですか?
IBJ加盟店で苦戦中…。他の連盟も検討しようかな?
こんな相談を頂くことも多いです。
今回は、結婚相談所が加盟する連盟10社と、連盟をつなぐ新興プラットフォームについて解説します。
ちなみに当社は、IBJ加盟店です
結婚相談所が加盟する連盟とは?
連盟とは、全国に散らばる仲人や相談所をひとまとめにするネットワーク組織。
結婚相談所が連盟に加盟していれば、たとえ会員が1名しかいなくても、連盟内の数万名の会員を相手にお見合いや交際することが可能になります。
そして、連盟は一つではなく、IBJ、BIU、NNR、Rnet、JBA、TMS…など色々あり、会員規模や特徴も様々。
さらには、連盟間で提携して会員データを共有していたり、最近では「コネクトシップ 」や「スクラム」といった新しい仕組みも登場しています。
結婚相談所で婚活するなら、相談所や仲人選びの前に「どの連盟で活動するか」を決めるべきといっても過言ではありません。
結婚相談所の連盟10社の一覧と比較
日本の結婚相談所業界には、調べた限りでも10の連盟が存在します。※2022年時点で確認できた13の連盟も、サービス終了や他連盟への統合を経て、2024年6月時点では10連盟となりました。
名称 | 直属会員 | 加盟数 |
---|---|---|
IBJ | 9.1万人 | 4,317社 |
全国結婚相談事業者連盟(TMS) | 4.4万人 | 1,265社 |
日本ブライダル連盟(BIU) | 2.3万人 | 697社 |
日本結婚相談協会(JBA) | 1.8万人 | 300社〜 |
仲人協会 | 1.8万人 | 47拠点 |
日本仲人連盟(NNR) | 1.4万人 | 750社 |
全国結婚相談所連盟(JBU) | 1万人 | 231社 |
良縁会 | 0.7万人 | 300社〜 |
日本仲人協会 | 0.7万人 | 1000人 |
Face to face | 不明 | 不明 |
– | – | |
– | – | |
– | – |
連盟単体で最大手なのは、いうまでもなくIBJ(旧称:日本結婚相談所連盟)。
そして、そのIBJに対抗すべく、各連盟で提携したり、連盟や婚活事業者が繋がれるプラットフォーム(スクラムやコネクトシップ)が立ち上がっているのが現状です。
それぞれの連盟をさらに詳しく解説していきます。
IBJは、株式会社IBJによる日本最大の連盟。
直属の会員数は91,318名(2024年6月)、年間成婚数は13,516名(2023年・IBJ内部成婚)、加盟店数は4,317社(2024年6月)。名実ともに業界No1の実績を誇ります。
IBJの結婚相談所は、IBJ直営のIBJメンバーズだけでなく、IBJにグループ入りしたサンマリエやツヴァイ、そして全国各地のIBJ加盟店で構成されます。
2022年7月には、日本ブライダル連盟(BIU)との業務提携も発表されました。ただし、この提携は、会員データの共有ではなく、あくまで相互の加盟金の優遇措置や仲人間の交流機会の提供に留まっています。
さらに、2023年12月にはオーネットと資本提携を伴う業務提携契約を締結。2024年の春頃から徐々にオーネット会員のIBJ利用が始まっています。
オーネット会員さんとお見合いを組む機会も増えてきました!
全国結婚相談事業者連盟(TMS)は、株式会社TMSによる連盟。
関西発祥であり、東海以西の西日本に会員を多く抱えるのが特徴でしたが、2023年には関東と九州に会員を持つ良縁ネット(Rnet)を吸収合併し、またグループ内の他連盟を集約するなどして、全国に勢力を拡げています。
直属の会員数は44,459名(2023年11月)、年間成婚数は4,834名(2023年・外部成婚含む)、加盟店数は1,265社(2023年11月)。
株式会社TMSは、グループ企業にフィオーレや茜会などの有名相談所も持ち、2021年には連盟間のデータベース連携システム「スクラム」を立ち上げたことでも注目を集めています。
自社のスクラム、および、TMSコネクト(コネクトシップとの一部連携)の利用で、紹介可能会員数は87,460名(2023年11月)。
日本ブライダル連盟(BIU)は、1972年創業の株式会社BIUが運営する歴史ある連盟。
直属の会員数は23,071名(2023年10月)、年間成婚数は非公表で、加盟店数は697社(2023年10月)。
街コンジャパンと提携した集客や、他の連盟と比べた場合の男性比率の高さが特徴です。
JBA・良縁会・ノッツェと提携(会員データベース連携)しており、提携先も含めると、紹介可能な会員は約6.6万人(2023年10月)。
そして、2022年7月にはIBJとも提携(会員データベース連携なし)を結んでいます。
日本結婚相談協会(JBA)は、一般社団法人日本結婚相談協会による、西日本を中心とした連盟。
直属の会員数は18,509人(2023年10月)、年間成婚数は非公表、加盟店数は推定300社以上(2022年6月)。
コネクトシップへの参加に加え、BIU・良縁会・ノッツェと提携(会員データベース連携)しており、全提携先含めた紹介可能会員数は約10万人です(2024年3月)。
仲人協会は、一般社団法人仲人協会連合会が運営する連盟。
直属の会員数は約1.8万人(時期不明)、年間成婚数は非公表、47都道府県に直営の拠点を構えています。
親世代からの支持が厚く、親御様による代理入会が可能であるのが特徴的。
なお、2024年6月に確認した限りでは、株式会社TMSホールディングス(TMS連盟の大元)の関連団体となっており、仲人協会の代表理事もTMSグループを経営する吉末育宏氏が務めています。
TMSのグループ下として、TMSやスクラムを含めた約84,000名(2023年時点)が紹介可能会員数となっています。
日本仲人連盟(NNR)は、1974年創業の株式会社日本仲人連盟が運営する、歴史ある連盟。
渋谷に拠点を構え、関東エリアを中心とした東日本に会員を多く抱えるのが特徴です。
直属の会員数は約1.4万人(時期不明)、年間成婚数は非公表、加盟店数は750社(時期不明)。
全国結婚相談所連盟(JBU)は、大手結婚相談所「ムスベル」を運営するムスベル株式会社が2014年に開始した連盟事業。
直属の会員数は10,253名(2023年6月)、年間成婚数は非公表、加盟店数は231社(2023年6月)。
なお、結婚相談所「ムスベル」では、自社の連盟JBUに加えて、IBJ・BIU・TMSにも加盟しています。
良縁会は、株式会社デンファレが運営する愛知基盤の連盟。
愛知・岐阜・三重・静岡の東海地区に多くの会員を持つのが特徴。
直属の会員数は7,249名(2023年12月)、年間成婚数は非公表、加盟店数は300社以上(2023年10月)。
BIU・JBAと提携(会員データベース連携)しており、提携先含めた紹介可能会員数は48,684名(2023年12月)。
日本仲人協会は、1984年の創業以来、累計13,400組以上の成婚を生み出してきた連盟。
直属の会員数は約7,000人(時期不明)、年間成婚数は非公表、仲人は約1,000名(2022年12月)。
Face to faceは、株式会社 Face to faceによる2019年開始の連盟。
ノッツェをはじめとした、全国の結婚相談所が加盟しているとのことですが、会員数や加盟店数等の情報は公開されていません。
全国仲人連合会は、1970年創業の株式会社全国仲人連合会による老舗の連盟。
2022年2月、NNRを運営する株式会社日本仲人連盟に事業譲渡し、長い歴史に幕を閉じました。
良縁ネット(Rnet)は、千葉を拠点にする株式会社ダイナミックス運営の連盟。
直属の会員数は30,150名(2023年5月)、加盟相談所数は566社(2023年5月)。
2023年8月1日、TMS(全国結婚相談事業者連盟)を運営する株式会社TMSが吸収合併を実施。運営元の株式会社ダイナミックスは消滅し、連盟としての良縁ネット(Rnet)は、TMSに集約されました。
日本成婚ネット(JMN)は、TMSと同グループの株式会社日本成婚ネットによる関西特化型の連盟。
2023年11月30日、TMS(全国結婚相談事業者連盟)に集約・統合される形でサービス終了となりました。
連盟連合軍(コネクトシップ/スクラム/BIU・JBA・良縁会+ノッツェ)
結婚相談所の連盟は、いかに会員規模を大きくするかが肝になります。
そうした動きとして、連盟同士の提携や、連盟や結婚相談所、婚活事業者等が繋がりあえるプラットフォームも紹介しておきます。
コネクトシップ(CONNECT-ship) は、2017年に開始された婚活事業者間の会員相互紹介プラットフォーム。
結婚相談所「パートナーエージェント」を運営するタメニー株式会社が立ち上げました。
コネクトシップには、婚活サービスを運営する計12事業者が参加しており(2024年7月)、全事業者の総会員規模は9.5万人にも及ぶといわれます(2021年9月)。
相談所連盟 | NNR・JBA・TMSコネクト |
結婚相談所 | パートナーエージェント・ノッツェ他 |
結婚情報サービス等 | ゼクシィ縁結びエージェント・エン婚活エージェント・スマリッジ他 |
しかしながら、実際は、事業者の全相談所・全会員がコネクトシップに接続するわけではありません。
利用は一部相談所・一部会員に限定されるため、実質的な紹介可能会員数は27,750名(≠全事業者の総和)に留まります。この点に注意しておきましょう。
また、結婚相談所と結婚情報サービスという、主旨の異なる婚活サービスの会員が混ざり合うことになるため、結婚への温度感やスピード感等の食い違いがあり、婚活の足並みが揃わないことも懸念点の一つとなっています。
スクラム(SCRUM)は、全国の結婚相談所や連盟をつなぐデータベース連携システム。
西日本のTMSを運営する株式会社TMSと、東日本のNNRを運営する株式会社⽇本仲⼈連盟により、2021年6月に共同創設され、2021年9月にはパートナーエージェントも参加を表明しています。
スクラムの会員規模は64,845名、利用相談所数は1,936社となっています(2023年11月)。※登録会員については一部重複があり。
連盟間のルールの違いをどう整えていくのかも含め、今後の動向に注目です。
IBJの次に規模が大きい、連盟連合軍ともいえるのが、3連盟(BIU・JBA・良縁会)+結婚相談所ノッツェの提携。
会員規模は6.6万人(2023年10月)に、結婚相談所は1600〜1700社(2023年10月)になります。
結婚相談所の連盟のおすすめ
連盟同士の提携や、新たなプラットフォームについてもみてきましたが、そんな中でも、単体でダントツの規模を誇るのがIBJです。
会員数 | 加盟数 | |
---|---|---|
IBJ | 9.1万人 | 4,317社 |
BIU/JBA/良縁会+ノッツェ | 6.6万人 | 〜1700社 |
スクラム | 6.4万人 | 1,936社 |
コネクトシップ | 2.7万人 | 12事業者 |
その他にも、IBJには、
- ステータス高めの会員が多い
- アプリやシステムが今どきで使いやすい
- 同じ連盟同士で、婚活の足並みが揃う
という特徴もあり、成婚数は業界No1※(2023年:13,516名)となっています。※日本マーケティングリサーチ機構調べ(成婚数:2023年実績、2024年1月期_指定領域における市場調査)※成婚数:IBJ内のみの成婚者数(IBJ以外の連盟、友達の紹介などは含まない)
これらのことを踏まえると、ほとんどの人は、IBJの連盟一本に絞った婚活で十分ではないでしょうか?
それでも、こういったご相談は多く受けます。
私の場合、IBJだけだと会える対象が少ないのでは…
連盟が多い方が、人数もチャンスが広がりますよね?
以下に当てはまる方で、連盟1本だと不安に感じてしまうのなら、いっそのこと複数の連盟に加盟している結婚相談所を選ぶのも手かもしれません。
- 地方で婚活する
- 極端に高齢(または若い)
- 自分のスペックに自信がない
特に、地方においては、その地方でIBJよりも有力とされる連盟があることもあります。
そもそも婚活者の母数が少ない地方では、一つの連盟で戦うよりも、連盟を掛け持ちする戦略が必要かもしれません。
ぜひ、こういった観点から、ご自身の状況と照らし合わせて検討してみてください。
ただし、複数の連盟に加盟する結婚相談所でも、 どの連盟を使うかで料金が違ったり、一つの連盟に絞らなければいけない等の制約がある場合も。
入会前には、この辺もチェックするようにしましょう。
基本的にはIBJ1本で十分ですが、エリアや年齢・スペック次第では、複数連盟での活動も検討してみてください!